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2019年01月の記事一覧

革新の自転車ベル kong 「Oi」に上級モデル「Oi LUXE」追加

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革新のサイクルベル「Oi」にラグジュアリーな上級モデルLUXEが追加されました。

oi classic

140年変わることのなかったベルの形を新しいカタチに生まれ変わらせたknogのベル「Oi」。ステンレスボディーにハンマー、そして真鍮製のディンガーヴィーガンレザーのシムを採用した高級感のあるベルです。

メタルボディーになったことで音の逃げがなく、強く遠くまで澄んだ音色となっています。

knog bell

カラーはブラック,シルバー,ブラスの3色。
サイズはΦ22.2(S)と31.8(L)の2種。

knog oiluxe

ケーブルを通すためのギャップがあり、ロードバイクにも装着可能です。
クラシックな仕上がりでクロモリ自転車にも似合いそうな雰囲気となっています。

本体価格は4620円、
近日入荷予定です。

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自転車文化センター「世界の自転車展」

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東京・目黒の自転車文化センターで開催中の「世界の自転車展」を見てきました。

world cycle

自転車文化センターは財団法人日本自転車普及協会が運営する総合施設で、希少な自転車や関連文献の管理や研究をおこなっています。定期的にテーマ展示をおこなっていて、一般の人も自由に展示車や資料を閲覧することができます。

2018年12月5日~3月3日は「世界の自転車展」と題して、所蔵されている自転車が30台程展示されてました。文化背景や歴史などの説明パネルと共に、各国を象徴するような個性的な自転車が一同に展示され、世界中で広範多岐にわたって活用されている自転車の魅力を堪能できるテーマ展示となっていました。

写真を撮ってきましたので、展示車の一部を紹介いたします。

① WESTERN FLYER   アメリカ 1990年usa cruiser
マウンテンバイクやBMXを考案した自転車大国アメリカ。クルマ社会といわれるが、自転車も日常使用やレジャー、シェアサイクルなど広く使用されている。展示車は1990年製造のクルーザータイプの自転車。

 

BT  オーストラリア 2008年australia trackbike
オーストラリアのトラック競技用自転車。オーストラリア製の自転車は5大会連続同国選手にメダルをもたらすなどオリンピックでも活躍している。

 

 

BIANCHI  イタリア  1989年頃

bianchi
政府統計ではイタリアには100万人以上のサイクリング愛好家がいるそうだ。その歴史も深く、マージ、コルナゴなどの名匠やコッピ、パンター二などの名選手、変速機メーカーのカンパニョーロ、自転車レース「ジロ・デ・イタリア」など語りつくせない。展示車は老舗メーカーBIANCHIの1989年製の50年代のツーリング車のレプリカ。

 →【参照】自転車博物館「イタリアン自転車展」(2017年特別展示)

 

④ メーカー不明  タイ 1980年代thai cycle
自転車タクシーが人気のタイ。自転車は高価で個人への普及はあまり進んでいない。最近では路面が走りやすく整備されてきているため、日本から輸入された中古品を改良して乗っている人もいる。展示車は1980年代のメーカー不明の自転車。詳細はよくわかりませんが1980年に自転車を内製できる工業力があったようだ。

 

 

BSA イギリス 1960年代bsa cycle
小銃製造会社BSAは1870年から自転車部品の製造をはじめ、1973年まで自転車を製造した。イギリスは日英同盟以後は日本との貿易がさかんになり、日本の自転車産業に大きな影響を与えた。展示車は日本のママチャリを思わせる女性用自転車。

 

⑥ TRIUMPH RALEIGH  イギリス 1959年頃raleigh traiumph
イギリスの自転車工業は早熟で1887年にRALEIGH(ラレー)が誕生、1889年にはTRIUMPH(トライアンフ)が自転車の製造をはじめ、世界のスポーツモデルをけん引します。しかしながら、1950年代頃からイタリアンタイプがトレンドとなり、自転車産業が衰退し、政府主導のもと統合されていきます。2000年以降はクリス・ホイやマーク・カヴェンディッシュなど多くのアスリートを輩出し、ロンドン五輪では多くのメダルを獲得しました。

 

MONTAGUE  台湾 1989年taiwan mtb
アメリカの下請けとして1970年代から自転車を製造していた台湾は現在では輸出大国となっている。GIANT、MERIDAのような大きな企業だけでなく、部品メーカーも多い。若者の間では「環島」(ホワンダオ)という台湾一周自転車旅が儀式のようになっている。展示車は米国MONTAGUE社のOEM生産の1989年製マウンテンバイク。

 

PEUGEOT  フランス 1897年 peugeot cycle
ペダル付き自転車の発明や100年を超える伝統をもつロードレース「ツール・ド・フランス」などフランスは世界の自転車の発展に最も影響を与えた国である。1882年から自転車の製造をはじめたPEUGEOT(プジョー)は同国を代表する自転車メーカーである。展示車は仏軍仕様のオリタタミ自転車。

 

VELIB フランス 2007年velib
昨年あたりから日本でも見られるようになったシェアサイクルもフランスでは10年以上前から採用されている。ミニコンピュータ搭載で利用者の使用距離や使用時間、故障の感知まで中央管理センターに送信できる仕組みになっていて、1400箇所の駐輪施設から24時間いつでも利用できる。

 

GAZELLE オランダ 2010年gazelle cycle
人口ひとりあたりの自転車保有率1位で「自転車王国」といわれているオランダ。国内中に自転車専用道が網の目のように配置され利用環境が整備されている。スポーツ自転車のほか、ママチャリに似た「ダッジバイク」という自転車や運搬用自転車など幅広く活用されている。展示車は幼児乗せ自転車。自転車の大きさには制約なく、2人乗りも合法である。

 

 

 

⑪ BRAINE-CONTE ベルギー 1906年tandemcycle
ベルギーもオランダ同様に自転車推進政策を推進していて、自転車道が広がっている。自転車競技も盛んで、名選手エディ・メルクスは史上最強の選手としてロードレースやアワーレコードなどで数々の記録を残した。展示車は1908年のオリンピックで実際に使用されたタンデム車。

 

⑫ メーカー不明 日本 1877年ordinaly japan
日本は1970年前後から「ママチャリ」や小径車が広く普及。ご存知のように、女性も男性同様に自転車に乗る習慣があり子育てやショッピングに活用されています。シマノをはじめ自転車企業も多く存在します。また戦後に始まった競輪は2000人を超えるプロ競技選手を国内に抱え、登録選手の中野浩一は1977年から世界選手権10連覇という偉業を達成しました。展示車は、現存する最古の日本製自転車。前輪駆動の鉄製フレームの自転車で、鉄枠をはめた木製車輪がついています。東京・調布市の自転車店の若主人が、1958年にチン(犬)と交換して手に入れたと「サイクルスポーツ」誌の1974年11月号掲載されています。

 


 

bicycle culture center

自転車文化センター

  • 〒141-0021 東京都品川区上大崎3-3-1 自転車総合ビル1F
  • Tel. 03-4334-7953
  • [開館時間] 9:30〜17:00(最終入館16:45)
  • [定 休 日] 月曜日(祭日の場合は翌平日)・年末年始
  • [入 館 料] 無料

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第4回 サイクルパーツ合同展示会レポート

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東京・浅草で開催された「第4回 サイクルパーツ合同展示会」に行ってきました。

kaminarimon

1月8日(火)・9日(水)の2日間、会場は浅草寺のすぐ近くにある東京都立産業貿易センター・台東館の4~7階の4フロアに分かれ開催されました。国内メーカーの新商品発表や商談ができる業界向けイベントで一般の方の入場はできません。

asakusa bilding

今回で4回目のイベントですが、遠方ということもあり2016年の第1回以来久々の来訪となります。当時は自転車のパーツと用品のみというコンセプトだったと記憶していますが、「第1回 サイクルフレーム合同展示会」と銘打ち、車体やフレームの展示もあわせておこなわれていました。

cycleparts 2019

私は2日目の昼前に会場に到着し、取引先や関係先にあいさつをしながら商品を見てまわりました。
出展企業は200社ほど、その半分ほどは国内に製造工場がある老舗部品メーカーで、卸業、企業の自転車事業部やベンチャー企業などがそれぞれブースをかまえていました。

ogk helmet

近年は台湾で開催される「TAIPEI CYCLE」がアジアにおける自転車展示会の中心的役割を担っていて、日本の部品メーカーと小売店が接する機会が少なくなっています。どういう人が、どういう考えるを持ち製品をつくっているのか、直接対峙することで見えてくるものがあります。

tate

また、小売店側も商品をただ見るだけでなく実際に使用した感想を伝えたり、製品の改善や新商品の提案を要求したりできる場になっています。

shimano steps 2019

 

「この商品は金型が古くなってきてて、もう作れなくなるかも…」(スタンドメーカー)

「原材料屋さんが火事で焼けちゃって、困ったよ」(自転車カバンメーカー)

店にいると包装箱に入った完成した製品が自動的に出来上がってくるような錯覚に陥りますが、実際は多くの苦労があって自転車部品というものができているんだと実感します。まさに池井戸潤の小説のような人間臭いドラマが実際に繰り広げられているのです。

viva bell

自転車タイヤ、ハンドル、ペダル、スポーク、ブレーキワイヤー…
自転車は1000を超える部品で構成されますが、1社ですべてを担うことはできません。
ギアはギアメーカー、ベルはベルメーカーと分業制です。

sixthcomponetnts

オートメーション化が進んでいる部品もあれば、手作業でしか製造が難しい部品もあります。
自転車はそういう部品の集合体です。
たくさんのパーツで構成され、たくさんの人が製造にかかわる。
自転車が何万円もするのは、このような理由があるからです。

izumi chain

cyclewear

 

rockbikes 2019

2020年も1月21日(火)と22日(水)の2日間、同じ場所で開催されることが決まっているそうです。

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自転車売上  -ブランド別・ジャンル別-【2018】

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あけましておめでとうございます。
2018年は大阪は地震や台風といった大きな災害に見舞われましたが、万博開催決定や観光客の増加など明るいニュースもありました。

2019年はどのような1年になるのでしょうか。

 

「UBER eats」のような新しい自転車の活用法がビジネスとして拡大し都市部では当たり前のようになっています。また「サイクルツーリズム」といった自転車と観光を組み合わせた旅行は、経済効果が高いとして観光地を中心に盛んになってきています。2020年の東京五輪も翌年に控え、自転車競技の代表選考や開催コースの詳細なども注目です。

世界で初めて行われた自転車レースは今からちょうど150年前の1869年にフランスで開催された「パリ~ルーアン」とされています。前輪駆動の「ミショー型」という自転車で、パリとルーアンの2都市間135kmを10時間25分で走り、英国人のジェームス・ムーアが優勝しています。ムーアの勝利から150年、自転車は速く走るために年々進化しています。チェーンドライブが発明され、タイヤは空気入りになり、変速機が付き、車体は比べ物にならないほど軽量になっています。

上流階級の「遊び道具」として誕生した自転車は、移動用や運搬用としてだけでなくスポーツ・レジャーとして広く活用されるようになりました。
海外では欧州ドイツを中心にE-BIKEという電動自転車が流行しています。マウンテンバイクに電動ユニットが装備されたスポーツ性能が高いE-MTB (Eマウンテン)で、日本のように子供の幼稚園の送迎に使用する電動アシスト自転車とは全く違う指向の自転車です。日本でも8社ほどE-BIKEを供給しているメーカーがありますが、しかしどれも本体価格が30万円程しますので、政府による購入補助金でもなければなかなか普及は難しいのではないでしょうか。

2019年にどのような自転車が日本国内でどのような流行るのかを予想する前に2018年にどういう自転車が売れたのかを振り返ってみましょう。

 

– –

 

<サイクルショップ203のブランド別売上台数ランキング2018>

 

第1位(2)↑  FUJI フジ

第2位(1)↓ tokyobike トーキョーバイク  

第3位(4)↑ Tern ターン 

第4位(3)↓ GIANT ジャイアント

第5位(5)→  GIOS ジオス 

 

(カッコ内は前年の順位)

 

– –

 

FUJI 、tokyobikeが販売好調 

販売台数、金額ともに昨年1位のtokyobikeをFUJIが上回り第1位になりました。
サイクルショップ203はFUJIのLアドバンスド・ディーラー(FAD)という特約店に指定されていますので、そのあたりの影響もあるかもしれません。ピストバイク「FEATHER」や「TRACK ARCV」、クロモリ製のロードバイクやクロスバイクなど幅広く支持されています。

fuji raiz▲ 2018年に発売されたFUJI「RAIZ」

 

 

tokyobikeはクロスバイクの「SPORT 9s」「26」を中心に女性用やミニベロが相変わらずよく売れます。また展示はしていませんが、子供車の注文も多くいただいていています。「SPORT 9s」「26」はレンタル(¥2500/日)もしていますので、購入を検討している方は使用感を試してから購入してもいいかもしれません。

TernとGIANTの順位が昨年と入れ替わりましたが、売れている台数は僅差です。Ternは「ROJI プロジェクト」という日本市場向けクロスバイク&ミニベロ、GIANTもクロスバイクの「ECSAPE」シリーズが売れました。

GIOSはメーカー在庫切れが常態化している「MISTRAL」やコスパの高いミニベロ、女性向けが人気です。次点のルイガノを含め、人気ブランドは上位固定され昨年と同じブランドになっています。GIANT,ルイガノ,FUJI,tokyobike,GIOSは大阪市内では使用率高い人気ブランドとなっているようです。

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【参照】みんな実際どこのメーカーの自転車を乗っているの?
http://www.cycleshop203.net/koneta/koneta/bicycleblandranking2018.html
(2018年8月のブログ記事)

 

– –

 

<サイクルショップ203の自転車販売の動向 2018>

クロスバイク 51%
ピストバイク 16%
ミニベロ 12%
ロードバイク 7%
ツーリング 4%
その他 10%

 

サイクルショップ203では販売の約半数がクロスバイクとなっています。展示車もそれにあわせてクロスが多くなっています。

バイクパッキングのブームでグラベルバイクなどの問い合わせを多くいただき、ツーリング車の販売が増加しました。ただ集計してみると全体の4%ほどで、増えたといってもマイナーカテゴリーといった状況です。「その他」はBMXや子供用、クルーザー、マウンテンバイクなどです。弊社はいわゆるママチャリの取り扱いがなく、販売は基本的にスポーツ自転車(+ミニベロ)というラインナップになります。

ドイツでは販売の半数がE-BIKEという自転車店もあると聞きますが、日本では自転車が日用品として広く普及していて、ブームと言っても販売動向・販売傾向に顕著に表れるまで相当な期間を要することが統計を取ってみると分かります。自転車の製品寿命は一般的には3~6年程度、弊社の販売車は平均7年で乗り換えられていることを考えると、製品トレンドは5年程の期間をかけて徐々に移り変わるのではないでしょうか。

当ブログでも最新の自転車情報や流行の兆しなどあればまた紹介さっせていただきますので、今年もよろしくお願いします。

 

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