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TAG: ブレーキ

シマノフェスティバル2017-2018 新製品紹介

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世界最大の自転車パーツメーカーがシマノの製品が一同に集う販売店向け展示会で毎年9月に全国で開催されます。新製品の発表やプレゼンなどシマノに関する情報が一挙に公開され、この日を境に自転車のトレンドが大きく変わる指針となる重要なイベントです。

shimano festival

2017-2018はロードバイクコンポネントのULTEGRA(アルテグラ)とClaris(クラリス)
マウンテンバイクコンポネントのDEORE(デオーレ)とALTUS(アルタス)がフルモデルチェンジ。

そして、日本市場向けEバイクシステム「STEPS」(ステップス)が、この日初公開となりました。

 

– – – –

■shimanoのロードコンポーネントのグレード
[高] DURA ACE > ULTEGRA > 105 > Tiagra > SORA > Claris>Tourney [低]

 

■shimanoのオン&オフロードコンポーネントのグレード
[高] XTR > XT > SLX(LX) > DEORE > ALIVIO > ACERA ALTUS [低]

 

– – – – –

 ■ 新製品のプレゼンテーション

まずは、日本の自転車業界の現状と展望に言及し、そしてつい先日まで開催されていた欧州最大の自転車見本市「ユーロバイク」の報告。日本の自転車販売は人口減少などの影響でジリ貧状態になっているが、欧州の自転車トレンドを日本にも導入することで市場活性化がはかれるというプレゼンテーション。

shimano festival 2017

基本的には既存商品のアップデートを重ねることで品質の向上を目指している駆動系パーツメーカーです。
今シーズンは新ULTEGRA「R8000」を発表。
トップグレードの「DURA-ACE」のテクノロジーを継承したプロレベルでも十分に使用できる高いパフォーマンスを実現したレーシンググレードメカです。
またシクロクロスではトップグレードとなります。

ultegra

クランクセット:FC-R8000
ギア:CS-R8000
フロントメカ:FD-R8000
リアメカ:RD-R8000
STI:ST-R8000
チェーン:CN-HG701
ブレーキ:BR-R8000

 

ultegra

shimano ultegra

 

 

 

つづいて、ロード用8速(リア)グループのClaris 「R2000」シリーズ。
クロスバイクやフィットネスなどに使用される実質的には最下級グレードといっていいセットですが、それでも「世界のシマノ」がつくるパーツは高い品質となっています。

new cralis

クランクセット:FC-R2000
フロントメカ:FD-R2000
リアメカ:RD-R2000
STI:ST-R2000
ブレーキ:BR-R2000

 

shimano claris 2017

shimano 2017

shimano claris 2018

shimano brake

shimano claris

 

 

マウンテンバイク&トレッキングコンポネントDEOREは、MTBトレイル用「M6000」シリーズとトレッキングバイク用「T6000」シリーズを発表し、多様化するライディングスタイルに対応。

shimano deore

deore

shimano new deore

 

 

9速用ALTUS「M2000」シリーズはクロスバイクなどに非常に多く採用されるモデル安価なグループセットとなります。8速用ALTUSは廃版ではなく、並行して販売されていきます。

shimano altus

shimano new altus

shimano new altus

これらのモデルは日本で販売店向けに詳しく紹介されるのは初めてですが、すでに上市されていていたり、インターネットや雑誌などで情報はすでに公開されていたりするので驚きはありません。

 

シマノの新しい挑戦として今回初めての公開となるのが、Eバイク用駆動システム「STEPS」です。

shimao steps

(次回に続く)

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梅田グランフロント内に「SHIMANO SQUARE」グランドオープン

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2月8日に大阪・梅田にオープンした「SHIMAO SQUARE」に行ってきました。

 

shimanosquare

梅田のうめきた再開発地区にあるグランフロントは南館は新たなショッピングゾーンとして盛り上がっているのはご存知だと思いますが、北館は「ナレッジキャピタル」というイノベーションを創出するための施設となっていて、ラボや交流施設などがあり関西の「知」の交差点となっています。

 

granfront

 

大阪大や関西大、近畿大など研究機関のほかにパナソニック、ソフトバンク、メルセデスベンツ、アシックスなど先端企業も多くテナントを設けています。そして2017年2月9日、新たに大阪・堺のシマノが「シマノ スクエア」というアーバンライフを提唱したPRカフェを新設しました。

 

shimano history

サイクリングやフィッシングといったスポーツをより多くの方に興味をもってもらうために施設は無料で解放されています。テナント内は広い空間で厳選された書籍や雑貨の販売もおこなわれています。

 

granfront shimano

自転車博物館やOVEなど他にもシマノが運営している施設は大阪にありますが、この施設は「企業」としてのシマノを強く打ちだしています。したがって、展示スペースには自転車とあわせて釣り具も展示され、同社創業からの社史や古い製品なども紹介されています。

 

shimano fishing

カフェスペースでは、都会の雑踏の中でひときわ落ち着いた雰囲気で、ゆっくりコーヒーやサンドイッチなどを食べながら休憩することができます。

shimao umeda

 

 

|| シマノ スクエア
住所:大阪市北区大深町3-1 グランフロント北館4階
運営:シマノ
アクセス:JR大阪・阪神線・阪急線・地下鉄御堂筋線梅田下車すぐ
営業:10:00-21:00 (月曜休業)

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サイクルモード2016の最新ガジェット&パーツ

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前回の続き>

▷ガジェット類

lezyne gps
▲ 最注目はレザインのスマートウォッチとしても使用できるサイクルコンピュータ「GPS」。日本語対応で本体価格12000円からとお求めやすいGPS付きのサイコンです。ケイデンスセンサーなど関連製品も発売予定です。

 

 

pioneeer
▲ パイオニアのパワーメーター。今回のサイクルモードは「デジタルギアゾーン」が設けられ、インターネット接続端末が多数展示されている。

 

 

 

polar
▲ ポラールのスマートウォッチ。手首で心拍を測定できるハートレートモニター付き。

 

cateye  cateye
▲ 高輝度なキャットアイの自転車ライト。同社はじめ日本企業が多数参加している。

 

cyclebell cyclebell oi
▲ このブログでも度々紹介しているknogの新しいベル 「Oi

 

 

cycle saddle cycle saddle
▲ BROOKSは150周年記念サドル(右画像)を展示

 

 

▷ ドライブトレイン系

 

 

cyclemode shimano
▲ シマノは大ブースでドライブトレインの新型「DURA-ACE」など多数アピール

 

 

sram
▲ 米 SRAMもロードバイクパーツを中心に展示

 

campagnolo
▲ イタリアの老舗ブランド カンパニョーロ

 

diacmpe  diacmpe
▲ ダイアコンペのアルマイトカラーのブレーキ

 

 


▷ タイヤ

panaracer regacross  panaracer gravelking
▲ パナレーサーのグラベル用タイヤ「REGACROSS」「GRAVELKING」

 

 

kunieda irc
▲ リオパラリンピック銅 国枝慎吾選手の足元を支えたIRCのタイヤ

 

kenda tire  vittoria
▲ 海外のタイヤメーカー
左/ケンダ    マウンテンバイク用オフロードタイヤ等展示
右/ビットリア   ロードバイクタイヤ中心のラインナップ

 

 

 

 

▷ウエア類

ogk
▲ エアロダイナミクスと快適性を両立したOGKの「aero-R1」ヘルメット

 

pealizumi▲ パールイズミのサイクルジャージ。

 

サイクルモードも今回で12回目を迎えマンネリを打破すべく、趣向を凝らした内容で自転車マニアならずとも楽しめるイベントとなっています。しかしながら規模は縮小傾向にあり、2012年には200ページ近くあったガイドブックも本年は100ページをきってしまっています。

かつては幕張メッセとインテックス大阪の2会場で盛大に行われていたイベントも幕張メッセだけとなり、参加を見送っているメーカー増えていて毎年新商品を楽しみに見に行っている私には少し物足りない感じもしました。

規模縮小の原因のひとつに台湾で開催されている台北サイクルショーへの流出です。
近年の台湾の自転車産業の発展は目覚ましいものがあり、パソコンでいうところのシリコンバレーのように新しい企業や高い技術が次々と創出され、成功を収めています。

台北には出展するが、幕張には出展しない。

欧米、台湾のメーカーだけでなく日本のメーカーですら台北重視の気配がうかがえます。
日本の自転車製造大手のブリヂストンサイクルがサイクルモードへの出展を見送り、台北で小間ブースを出展していたのはそれを象徴しているように感じました。

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新しいシマノのDURA-ACE「R9100」と電子制御Di2「R9150」

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(昨日の続き)
2017年のシマノフェスティバル最注目はロードコンポネントの最高峰「DURA-ACE(デュラエース)」です。

最高レベルのシステム工学と品質でロードレース選手に供給される製品は世界のシマノの代名詞と言っていい看板商品ですが、やはり次元の違う進化を見せています。

shimano di2

今回、DURA-ACEは通常ラインアップ「R9100」シリーズと電子制御の「R9150」シリーズが発表されました。2×11速の洗練されたブラックの駆動パーツでレースで勝利するための世界最高ドライブトレインとなっています。

■shimanoのロードコンポーネントのグレード
[高] DURA ACE > ULTEGRA > 105 > Tiagra > SORA > Claris >Tourney [低]

 

<2017 新製品>

 

shimano fc-9100     shimano fc-9100
まずはクランクセット「FC-9100」は4アームのHOLLOWTECHⅡ採用、より駆動効率高め太いデザインになっています。本体価格は¥55,980~58,239。

 

shimano fc-9100p     shimano fc-9100 duraace
FC-R9100-P」は同社で初めてパワーメーターを採用。事前に入力したデータにより、前後変速が最適化され右手操作だけで前変速が自動でチェンジされる驚きのシステムです。これまでは右が後、左が前とそれぞれが独立していて、ライダーはギア比を考えながら走行していたのですが、このシステムによってよりレースに集中すことができます。本体価格は¥143,662で来春発売予定です。

 

 

shimano wh-9100     shimano wh-9100 duraace

ホイール「WH-R9100」シリーズはより優れたエアロ効果をえるため、繰り返し行われる実験に基づきやや太くなっています。高い剛性と加速性を可能にしていてタイムトライアル向けやディスクロード向けなど数種リリースされています。本体価格は¥145,067~307,720。

 

 

shimano rd-r9150   shimano rd-r9100
11速対応のリア変速機は「RD-R9100」「RD-R9150」は安定したシフト性能とトラブルを最小限に抑えるシマノ・シャドーRD構造でロープロファイルデザインになっています。本体価格は¥21,492と¥61,041。

 

 

shimano cs-r9100  shimano hg-ev
CS-R9100」は11速のカセットスプロケットでロー側5枚がチタン製です。5パターンのギア歯構成があり、コースの地形や戦略によってライダー好みにチューンできます。本体価格は¥24,056~26,089。

 

 

shimano br-r9100   shimano br-r9100 duraace
キャリパーブレーキはキャリパーボディの内側に挟みこまれているブースターによって従来品よりアーチ剛性が強化されていて、自在なコントロールと制動が可能に。着実な進化を数値が物語っています。本体価格は¥35,883。700x28cの太さのタイヤまで対応です。

 

 

shimano br-r9170 shimano br-r9170

ロード用油圧ディスクディスク「BR-R9170」はアイステクノロジーFREEZAによって放熱性をより高め、悪条件でも理想的なコントロール性を発揮します。本体価格は¥28,460。ロードレースによってはディスクブレーキの使用が禁止されている大会もありますので注意が必要です。

(つづきます)

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IBD(個人経営の自転車販売店)の研究会に行ってきました

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自転車の販売形態は多岐にわたっています。
大型チェーストアや系列店と呼ばれるメーカー主導型の自転車専門店、
近年ではホームセンターやインターネット通販など自転車店以外で自転車を購入するといったライフスタイルも定着しつつあります。そのような状況下でIBD≪個人経営の自転車店≫がいかに業績を上げていくのかといった課題をもち、定期的に勉強会が行われています。

今回、大阪市内で開催された勉強会には、大阪だけでなく岡山や埼玉といった遠方からもIBDのオーナーが集まりワークショップや意見交換や新製品の組み付け練習などが行われました。

 ibd pop

午前中は「アイランド陳列(島陳列)」いう店内置の平台にパーツを時間内に展示するといったワークショップをおこない、互いを評価しあいました。効果的な手書きPOPの作成法やサンプル展示などで売り場を盛り上げようという古典的な手法です。サイクルショップ203もそうなんですが、自転車店は「壁面陳列」が多く、参加者の大半は苦戦している様子でした。

IBD   2016 ibd

昼食を挟んだ第2部ではまずディスクブレーキの基本から、増加しつつあるロードディスクブレーキの組み付け練習や互換性,注意点といったことを学び。普及への問題点を考察したり、秘儀の伝授していただいたりし、これぞ専門の勉強会といった内容でした。

 

第3部は繁盛店のトークセッションが行われ、そのまま座談会のようになり以下のようなことが話題にあがりました。

・自転車のインターネット通販の功罪
・ロードディスク普及の鍵
・IBDはいい商売か
・増加するクレジットカードや電子マネー
・華僑は脅威か
・ハロウィーンって、なんかしてます?
・チェーストア離れをどう見るか
・お客様は神様か
・イタリアの自転車文化に学べる点
・定期イベントの是非
・コンビニは店舗運営の手本となりえるのか

参加者の中にはIBD以外の自転車販売に強い警鐘をならしている方もいて、そのような考えも重要なんだなと再認識させられました。自転車ブームで右肩上がりだった市場も踊り場となりIBDの今後を心配する声も上がっていて、専門性のブラッシュアップは不可欠であるというありきたりの結論に予定調和的な空気も感じました。

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