サイクルショップ203の
ガジェット・小ネタBLOG

TAG: 旧街道サイクリング

熊野古道サイクリング【第四王子・上野王子】

Pocket
Bookmark this on Google Bookmarks

(前回の続き)

熊野古道・紀伊路のある大阪の上町台地の歴史は古く、大化の改新後に難波宮に遷都したのが646(大化2)年、聖徳太子が四天王寺を創健したのがそれよりまだ半世紀古く593年のことだそうです。

ただ、これだけ古いと不明確でいまだに分かっていないことも多く「聖徳太子は本当に存在したんだろうか…」といった歴史家の疑念もあるようです。

 

今回はそのような歴史ミステリーの第四王子・上野王子の周辺のポタリングです。

 

四天王寺~大江神社  所要時間10分

上野王子は四天王寺を守る「四天王寺七社」のひとつ「上之宮神社」にあったとされています。
しかしながら、この「上之宮神社」がどこにあったのか正確な位置がわからず、今に至るまで謎のままになっています。

shitennouji

四天王寺は大阪人だけでなく、日本人なら誰しもが知る最も有名な寺院のひとつです。文化・文明の礎を築き、日本人の思想に深く影響を与えています。ターミナルの「天王寺駅」からも近く、由緒ある寺院ながら我々に身近な存在です。
創健時に外護として堀越神社、上之宮神社など七つの社が造営されたそうですが、合祀の末、四社が現存しているようです。上之宮神社は大江神社に合祀されているため九十九王子の第4の王子「上野王子」も、そこに移設されているということになります。

 

ooe shrine

大江神社は谷町筋から市内屈指の名門私立校「大阪星光高校」のわきの路地を奥に入っていったところにあります。大きな通りには面しておらず、分かりやすい案内看板もでていないので、周辺住民以外は探さないと見つけにくいかもしれません。自転車はこういう隠れた歴史スポットの観光にうってつけです。

 

oe shrine

谷町筋側から境内にはいるとすぐに社殿がありお参りをしてから、合祀された「上野王子」の碑を探してみましたが、残念ながらそれらしきものは見当たりませんでした。

tigers

そのかわり、この神社は境内に狛犬ならぬ「狛トラ」が祀られ、地元の阪神タイガースファンによって厚く信仰されていて、メガホン等が供えられています。ゆわれはよくわからいそうですが、1000年を超える歴史を持つ由緒ある神社もタイガース信仰の聖地となるとは、さすが大阪。

 

moukodamashii

「優勝はならずとも、せめて二位の程!矢野タイガース根性みせよ」
「コロナウイルスに打ち勝つ藤波よ いざ牙をむいて完全試合を」

虎党たちの熱き願いが込められた札が並べられ、独特の雰囲気を醸し出しています。こんな神社は他にはあまりないでしょうしょうね。
tsuutenkaku

 

そういえば、コロナで中止していたレンタルサイクルを再開しました。
四天王寺周辺はサイクルショップ203から20分くらいなので、ご利用お待ちしております。

次は、第5王子・安倍王子に向かいます。
大阪府下の九十九王子で、唯一現存している王子です。

 

 

 

大阪市の九十九王子

第1王子  窪津王子 (坐間神社)
第2王子  坂口王子 (南大江公園)
第3王子  郡戸王子 (高津宮) 
第4王子  上野王子 (大江神社
) 今ココ
第5王子  阿倍王子 (阿倍王子神社)
第6王子  津守王子 (住吉大社)

CATEGORY

熊野古道サイクリング【第三王子・郡戸王子】

Pocket
Bookmark this on Google Bookmarks

世界遺産の熊野三山へとつながる大阪の旧街道 熊野街道を自転車でゆく旅を意気込んで計画してみたものの、実際に天満橋からスタートすると歴史街道の旅は、散らばった日本史の跡を散策するため時間がかかり、思ったように先に進まず、泣く泣く予定を変更。

当初は1日目で堺市あたりまでは行こうと考えていましたが、牛車のごとき遅さで、ハードルを大きく下げ、数日に分けて大阪市内の「王子」を制覇することに目標を変更することにしました。

 

 

 

【第2王子】坂口王子 (南大江公園) → 【第3王子】郡戸王子 (高津宮)  所用時間 10分

 

 

 

起点の天満橋から第1王子の窪津王子第2王子の坂口王子と走り、今回は第3王子の郡戸王子のある谷町九丁目にある高津宮を目指します。

 

南大江公園(坂口王子) ~ 榎木大明神

ありふれた児童公園の片隅にあった坂口王子から日を改め再出発すると目の前にご神木がありました。立て看板によると、樹齢650年、楠木正成が植樹したという言い伝えもあり、白蛇を祀る祠を立て代々、土地神として守ってきたようです。

shirohebi

ご神木のわきの石段を自転車を降りて、大通りの長堀通りを渡ると、大阪空襲の戦火を免れた空堀地区となります。昔ながらの長屋、商店街、文化住宅など風情のあるまちなみは、映画「プリンセストヨトミ」のロケに使用されました。

 

直木三十五記念館 ~ 高津宮(郡戸王子)

 

naoki

古い家屋を改装した「直木三十五記念館」。小説家の直木三十五が、このあたりの出身らしく記念館が作られています。文学についてはあまり詳しくないので「直木賞」の直木三十五といったことくらしか知りらず、興味もあまりないので今回は素通りし、目的地の高津宮へ向かいます。

 

kozu

高津宮に到着。

第三王子の郡戸王子はこの神社の境内にあるため、自転車を置いて石段を上がります。この石段は明治後期に氏子から奉納され、横から見ると二等辺三角形のような形状をしていて、男女で双方から登り相性を見る縁結びの坂「相合坂」となっています。

kaidan

坂の上は舞台の様になっていて、何やら坂田藤十郎の絵が飾られています。

kabuki

歌舞伎に縁があるのか、ラブリンこと片岡愛之助の石柱を発見!

kataoka ainosuke

ラブリンと紀香もこの相合坂を登ったのでしょうか。
直木三十五以上に両氏には関心がありませんが…

この神社は桜がきれいで、私も毎春この神社の隣のカフェのテラスで花見をしていましたが、そのカフェがコロナの影響なのか、なくなっていてショックでした。

kouzu

「早く、コロナがなくなり、以前の様にまた花見ができますように」

 

郡戸王子の場所は歴史書からの推定地で、確証はないそうですが、境内にそれを示す石柱がありました。

kouridooiji

 

次は大江神社にある上野王子に向かいます。

 

 

大阪市の九十九王子

第1王子  窪津王子 (坐間神社)
第2王子  坂口王子 (南大江公園)
第3王子  郡戸王子 (高津宮) ←いまココ
第4王子  上野王子 (大江神社
)
第5王子  阿倍王子 (阿倍王子神社)
第6王子  津守王子 (住吉大社)

CATEGORY

熊野街道サイクリング 【第二王子・坂口王子】

Pocket
Bookmark this on Google Bookmarks

サイスポこと「CYCLE SPORTS」誌でおなじみの八重洲出版から4月に「旧街道じてんしゃ旅」というムックが発売され話題になっています。私はまだこの書籍を読んでいませんが「其の一 東海道編」というサブタイトルからシリーズ化を予定しているのでしょうか。
サイクリストの疋田智さんも著書「日本史の旅は、自転車に限る!」(枻出版)で、牛車より速く早馬より遅い自転車は歴史探訪には相性がいいとして自転車観光を勧めています。

 

さて、前回の続きです。

 

 

【第1王子】窪津王子 (坐間神社) → 【第2王子】坂口王子 (南大江公園) 所要時間10分

 

スタートから坐間神社までは徒歩で、実質ここからがサイクリングとなります。

kubozuouji

 

 

坐間神社~谷町四丁目

坐間神社からそのまま南下します。
一帯は大坂城の城下町で、格子状に通りが形成されています。

ooe cycle

 

天満橋から谷町筋の西側を平行するように阿倍野方面に向かいます。

平成になり観光振興のため、道端には起点の八軒家からの距離をしめす道標が立てられ散策がしやすくなっています。

実際に熊野街道という通りは現存せず、「だいたい、昔の人この辺りを歩いたのではないか」という概念的なもので、一路違わず熊野街道をゆくというのは不可能です。したがって、散策する上で街道近辺に点在している「王子」というチェックポイントが重要になってくるというわけです。

 

|谷町四丁目~南大江

谷町三~四丁目の西側はカレーの激戦区で「裏谷四」(うらたによん)と呼ばれ、路地裏から雑居ビルの奥までいたるところに個性的なカレー店がひしめき合っています。スタートしてすぐですが、自転車に乗るとすぎにおなかすき、なんでもおいしく感じ食もすすみます。
uratani4

 

 

街道沿いにある南大江小学校の敷地内に秀吉時代に整備されたとされる「背割下水」という古い生活水路の一部を見ることができます。今では、暗渠になっていますが、内部の様子が、NHK「ブラタモリ」で紹介されていました。令和になった今でも現役で溝として活躍しています。

taikougesui

この水路が昔は網の目の様に形成され、町境になってました。通常、町境は「通り」を境にすることが多いのですが、商人の街であるこの一帯は、向かいあう店同士が同じ町内会になるように、建物の「背」側に下水路を配置し、商いの活性化を第一に考えられたまちづくりになっています。
sewarimachi
暗渠化された背割下水

 

 

南大江公園 到着

2番目の王子「坂口王子」は南大江小の近くの南大江公園内とされています。

minamiooekouen

公園の南西角の入り口の傍らに小さな社があり、見てみると狸坂大明神とありました。

tanukizaka

立て看板によると、明治40年までは、この地に坂口王子の伝承の朝日明神という社殿があったが、此花区に移築されたため、旧地に狸坂大明神を建立したといったようなことが書いていました。

sakakuchiouji

坐間神社同様に朝日明神も移築、1000年を超える長い歴史の中で由緒ある神社もいろいろあるんですね。こういった情報は書籍やネット上にもなく、現地に行かないとわからない相当ディープな内容だと思います。

たまに大阪は歴史がないと勘違いされている方がいますが、観光化していないだけで、実に京都より長い歴史があります。調べれば調べるほど、複雑に絡み合った歴史の断片が、日々の生活の傍らにポツンとあり、見過ごしていた風景がまた違った景色を見せてくれることがあります。

こういった立て看板を読んだり、社に参拝したりするため、歴史街道サイクリングは普通のサイクリングより大幅に時間がかかってしまうことに気づきました。出発をした時間が昼過ぎだったこともあり、この日はココまでとし、日を改めて次の郡戸王子に向かいます。

 

 

—————————–

 

 

大阪市の九十九王子

第1王子  窪津王子 (坐間神社)
第2王子  坂口王子 (南大江公園) ←今 ココ
第3王子  郡戸王子 (高津宮)
第4王子  上野王子 (大江神社)
第5王子  阿倍王子 (阿倍王子神社)
第6王子  津守王子 (住吉大社)

CATEGORY

熊野街道サイクリング【第一王子・窪津王子】

Pocket
Bookmark this on Google Bookmarks

いにしえより日本人は疫病や異常気象など天変地異が起こると神に祈りをささげてきました。熊野大社を中心とした熊野信仰は、中世から盛んとなり、2004年には熊野古道を含む霊場が世界遺産に認定されました。登録されたのは三重・和歌山・奈良県の三県にまたがる参詣道です。

しかし、大阪にも熊野古道が存在していたをご存知でしょうか。

熊野古道は6つの参詣道で構成されています。そのうち大阪を含む区間は「紀伊路」と言われ、京都の貴族など多くの参拝者が連なり「蟻の熊野詣」と形容されていたようです。近世になると伊勢神宮への参拝「おかげ詣」に人気を奪われ著しく衰退したようですが、1980年代頃から再整備をし、歴史観光に取り組んでいるようです。

 

 

【起点】八軒家 (天満橋) → 【第1王子】窪津王子 (坐間神社)  所用時間 5分

 

 

紀伊路の起点は天満橋・八軒家浜です。

 

kumanokaidou

 

街道は大阪市内を縦断し、和歌山県田辺まで100km以上にわたり続いているようですが、ただ南下するだけではつまらないので、寄り道をしながらポタリングとなります。(完走する自信ないけど…)

 

tenmabashi cycle

 

かつては京都から船に乗り、この八軒家の船着き場から、徒歩で何日もかけて熊野まで参拝したそうです。最近ではこの船着き場は、観光船が一日数便出ていて「水都・大阪」を堪能できるようになっています。

 

京阪の駅名にもなっている「天満橋」は写真の右の中央に映っている橋の名称で、「大阪市北区天満橋」とは離れたところに架かっています。歴史的に考察すると天満橋駅というより、八軒家駅といった方がいいかもね。

 

kumanokodou

起点の船着き場には常夜燈が鎮座していて、熊野街道の起点を示すプレートがありました。大川の川沿いは自転車は乗車禁止となっているので、自転車から降りて徒歩でのスタートです。

 

船着き場から南へ歩いてすぐの坐間神社に窪津王子(くぼつおうじ)と言われる熊野詣の1番目のチェックポイントあります。ここから、和歌山県の那智勝浦まで99の王子があり、この九十九王子を自転車で巡り、自転車観光につなぐことができないかを、模索・探求するのが今回のポタリングのテーマです。

 

kubozuouji

「王子」については後述するとして、まずは、坐間神社にて旅の安全を祈願、都会の中の小さな社です。

この神社は、本殿が中央区の南船場にあり、こちらが行宮となっています。南船場の方は何度か行ったことはありましたが、行宮の存在はこのサイクリングで初めて知りました。境内の立て看板には、もともと本殿はこちらにあり、秀吉が南船場に移築したといったようなことが書いてありました。

坐間神社は有名人にも多い「渡辺」さんという苗字の起源としても知られている神社です。

zamajinjya

来年に10か月かけて改築されるようです。
1.6億円もかかるんですね。
また、新しくなったら見に来よう。

 

第2王子の坂口王子へ向かいます。

 

—————————–

 

大阪市の九十九王子

第1王子  窪津王子 (坐間神社)  ← 今 ココ
第2王子  坂口王子 (南大江公園)
第3王子  郡戸王子 (高津宮)
第4王子  上野王子 (大江神社)
第5王子  阿倍王子 (阿倍王子神社)
第6王子  津守王子 (住吉大社)

 

 

CATEGORY

RECENT POST

CATEGORY

TAG CLOUD

ARCHIVES

  • 2020年9月
  • 2020年8月
  • 2020年7月
  • 2020年6月
  • 2020年5月
  • 2020年4月
  • 2020年3月
  • 2020年2月
  • 2020年1月
  • 2019年12月
  • 2019年11月
  • 2019年10月
  • 2019年9月
  • 2019年8月
  • 2019年7月
  • 2019年6月
  • 2019年5月
  • 2019年4月
  • 2019年3月
  • 2019年2月
  • 2019年1月
  • 2018年12月
  • 2018年11月
  • 2018年10月
  • 2018年9月
  • 2018年8月
  • 2018年7月
  • 2018年6月
  • 2018年5月
  • 2018年4月
  • 2018年3月
  • 2018年2月
  • 2018年1月
  • 2017年12月
  • 2017年11月
  • 2017年10月
  • 2017年9月
  • 2017年8月
  • 2017年7月
  • 2017年6月
  • 2017年5月
  • 2017年4月
  • 2017年3月
  • 2017年2月
  • 2017年1月
  • 2016年12月
  • 2016年11月
  • 2016年10月
  • 2016年9月
  • 2016年8月
  • 2016年7月
  • 2016年6月
  • 2016年5月
  • 2016年4月
  • 2016年3月
  • 2016年2月
  • 2016年1月
  • 2015年12月
  • 2015年11月
  • 2015年10月
  • 2015年9月
  • 2015年8月
  • 2015年7月
  • 2015年6月
  • 2015年5月
  • 2015年4月
  • 2015年3月
  • 2015年2月
  • 2015年1月