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2022年05月の記事一覧

世界有数の所蔵「シマノ自転車博物館」堺東駅前に爆誕

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大仙公園にあった自転車博物館「サイクルセンター」が、堺東に移転し「シマノ自転車博物館」にリニューアルされたので行ってきました。

shimano muse

 

大仙公園の仁徳天皇陵の南西側にあったシマノが運営している自転車の博物館は、本ブログでも毎年おこなわれる特別企画展の様子を投稿していましたが、シマノが創業100周年を迎えた今春に3.5倍に増床しリニューアルしました。

以前の施設は堺市からの賃貸物件で、百舌鳥(もず)古墳群がユネスコにより世界遺産登録となったことを受けて、建物を関連施設へ転用する話が持ち上がり、シマノは移転先を探していました。

新施設は以前の場所から北に1km、堺市役所などがある市の中心駅の南海高野線「堺東」駅から徒歩5分の好立地で、新しく建てられた自社施設となっています。大阪市内からだと「なんば」から乗り換えなしで20分ほどで行けるようになりました。

 

bicyclemuse

 

同施設には19世紀初頭からの貴重なクラシック自転車などが展示されています。国内には「関西サイクルスポーツセンター」や「自転車文化センター」など自転車関連施設はありますが、自転車の博物館というのは国内で唯一となり、コレクションの質も他所とはレベル違いとなっています。

 

draisine

 

入館料が一般200円から500円に値上げとなったのが少し残念ですが、自転車に興味のない小学生から自転車マニアまで誰でも楽しめるようディスプレイ方法や映像で工夫されていて、充分に満足できると思います。

ビルは4階建構造で1、2、4階が鑑賞エリアとなっています。

1階部分は無料エリアと有料エリアに分かれていて、無料展示エリアでもコレクションの一部を見ることができます。それだけでなく、駅近くなので夏の暑い日や雨の日などは待ち合わせ場所となり、トイレも利用できます。写真撮影もOKなので、チャップリンが乗ってそうなかわいい自転車とSNS映えする一枚を友達と共有するも良し、写真を額装して部屋に飾ってもおもしろいかもしれません。

 

old cycle

 

2階部分は自転車発祥の歴史を貴重な実車を見ながら映像を鑑賞できる大空間となっています。

これらの充実したコレクションは創業者の島野庄三郎の次男である三代目社長の敬三が、オランダの自転車メーカーのバタバス社の社長から1982年に購入したものが大半となっていて、間違いなく世界有数の展示品となっています。

大仙公園の時の施設は1992年開業で結構ギチギチに詰め込んであった印象があるのですが、新施設は1台1台の展示間隔が広めにとってあって、ソーシャルディスタンスが確保でき、希少な自転車をゆっくり見ることができます。

 

cycle muse

 

4階は回廊となっていて、特別企画展などを催す展示室や豊かなサイクルライフのヒントとなるような自転車紹介、自転車関連書籍などを閲覧できるライブラリーなどがあり、一日中居ても飽きない楽しい場所となっています。展示されている名車はそれぞれ特徴があり一度では紹介しきれませんので、本ブログでまた一台ずつ小出しで紹介していきたいと思います。

 

libruary cycle

 

シマノは堺の町工場として誕生し、世界最大の自転車企業に成長しました。東証プライム上場企業で昨年9月には株価も上場来最高値を記録、在阪企業としてキーエンス、伊藤忠商事、ダイキン、武田薬品工、パナソニックに次ぐ規模の大型企業であり、雇用やものつくりだけでなく様々な地域貢献など社会的活動に取り組んでいます。

 

shimano head

 

シマノは世界最大の自転車企業でありながら、自転車そのものはつくらず部品の製造にとどまっています。自転車の製造は分業制でフレームはフレームメーカー、タイヤはタイヤメーカーが製造し、シマノは主に車輪やギアなど駆動部を担っていて高いシェアを保持し、技術力で世界を支配しています。

自転車本体を製造すれば企業としてもっと売上を伸ばせるように思えますが、これはマーケティングというより経営理念の問題になります。例えば、考え方として「人類史上最大の発明はなにか」という問いに、「自転車」と回答する人と「車輪」と回答する人、どちらが多いのか。経営というのはこのような難題の連続で、100年続いているというのは、それだけでも非常に立派な回答を出して、シマノが自転車部品を鋳造するのは造幣局が硬貨を鋳造するようなもので、星の数ほどある自転車は今日も世界のどこかで壊れ、シマノの部品を必要としているということなのです。

 

 

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霊山 生駒山、暗峠の北側山道「額田谷」朝鮮寺廃墟群

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前回の投稿で、在日朝鮮人と日本共産党が生駒山地で「大阪古物商総会」と称して、秘密裏に計画された騒擾事件「吹田事件」を紹介しました。

大阪平野の東端、奈良との県境にそびえる生駒山は大阪市の中心部から電車で20分ほどで行ける身近な山です。鉄道は「生駒トンネル」を通り、乗り換えなしに5分ほどで奈良側に着き、ケーブルカーで山頂まで登ることができます。生駒側から登ると中腹に「宝山寺」という真言律宗の大本山があり、大阪で水商売を始める人に後利益があるとされ、大阪側からは「石切神社」のお百度詣の参道に沿い商店が並び、霊山として多くの参拝者を集めています。

ikoma

山にはいくつか往来できるように道が整備されていて、石切神社参道からのハイキングコース「辻子谷」や自転車のヒルクライムで全国最凶の酷道として知られる「暗峠」(くらがりとうげ)などがあります。

 

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マウンテンバイクでパスハンティングできる古道はないかと、大阪側から山中をトレイルランで散策していると、俗世を離れた神秘的な寺院や滝があったり、ユニークな石仏像に出会ったり、GoogleMap未踏の風景に大阪のまた違った一面を見ることができます。

 

jikouji

生駒山を貫く「生駒トンネル」は大正時代に掘削され、多くの朝鮮人労働者が従事し、当時は住民と衝突もあったそうです。そういう関係性もあり、山中には朝鮮仏教寺院が点在しています。朝鮮寺は1932年に在日朝鮮人が大阪市東淀川区に建立されたのをはじめに、信仰のよりどころとして広がっていきました。

一般的にはこのような寺社の存在はあまり知られているとは言えませんが、大阪市内にもベルリンの壁がある茶臼山「統国寺」や桜ノ宮「龍王宮」などがあり、神戸市や宝塚市、東京都内にも散在しているようです。しかし、生駒山地の大阪側には正確な数が把握できないほど多くの「朝鮮寺(韓寺)」があり、1985年に調査チーム「宗教社会学の会」が3年を掛けて行われた現地調査では、なんと60施設以上が確認されているようです。

 

nukatadani

 

この日のトレイルランでは、辻子谷と暗峠の間に平行するようにある「額田谷」という山道を走ってきました。閑静な住宅地の間を抜けると「長尾の滝」までは谷筋に沿いモルタル舗装されていて、滝より奥は藪道のシングルトラックが霊気蠢く異界へ伸びています。林道に入ると全く人はおらず、ほんの数分で廃墟と思われる寂れた家屋がみられるようになります。

 

hikyou

韓国の仏教は日本の仏教と異なりお坊さんはおらず、仏教と巫俗の習合のような形態になって、主に女性シャーマンが憑依し、信者を集め賽神を行うようです。私は韓国仏教について詳しくありませんが、日本でも幕末より貧困層の女性が突然覚醒する「民衆宗教」が勃起したことは、2月の投稿でも取り上げました。生駒の朝鮮仏教は、中山みき「天理教」、出口なお「大本教」、大森智辯「辨天宗」などこれらの民衆宗教との類似点があるように思えます。

この半世紀、民衆宗教が信者数を軒並み減らしているのと同様に、生駒の朝鮮仏教信仰も衰退し、多くの施設は廃寺となり放置され今にも崩れそうな状態となっています。

korea temple

 

朝鮮仏教は寺院や仏像より女性シャーマンへの信仰心が強く、主が亡くなると相続する者がおらず、荒廃してしまうというケースが多いようです。施設は宗教法人格を持っていないばかりか、所有権が不明確な川べりや砂防ダム内に建物を造っているため不法占拠状態で、増水などにより流される危険もあります。

 

ghost temple

 

大川沿いにある桜ノ宮「龍王宮」も、周辺には朝鮮人の「鉄くず」業者のバラックが並んでいました。しかし、違法占拠が問題となり「古鉄街」は撤去、信仰を盾に「龍王宮」は免れていましたが、管理が行き届かずゴミであふれヌートリア(大型のネズミ)が住み着き、2007年に火災を起こし橋の上を走る「大阪環状線」の運行に支障を出してしまい、2010年に管理人の韓秀子さんによって解体され現在では跡形もなくなり「桜ノ宮ビーチ」のある親水公園として整備されています。

 

hotoke

 

私は新興宗教の信者でもなければ在日朝鮮人でもありませんが、その立場の私から見ても生駒山地の朝鮮寺の衰退は貴重な文化の喪失で、もっと何とかしようがあるのではないかという気持ちで胸が痛みます。激廃れの廃寺群はそれはそれで珍しく諸行無常を感じますが、何とかして崩れ落ちた壁の保全くらいはできないのでしょうか。

 

ikoma cycling

生駒山の山頂付近には大阪を一望できる「生駒山上遊園地」があります。レストランやトイレがあり、無料で入園できるので子供やカップルに交じってハイキング客の姿も見られ、俗世に戻ってきた感じがします。園内には霊山らしくお化け屋敷「地獄門」があり、500円で恐怖を味わえます。

 

ここまで本ブログでは、「アパッチ族」の金時鐘(キム・ジジョン)、「吹田事件」の首謀者である夫徳秀(ブ・トクス)と、戦後大阪の在日産業「鉄くず」収集の実態を調べてきました。私が不勉強なだけかもしれませんが、調べれば調べるほど知らなかった事実が発覚し、このような歴史の経て大阪というまちがあるのだと考えさせられました。ただ、肝心のスクラップ収集から中古自転車販売への転換となった経緯がミッシングリンクとなっていて調べきれていませんので、引き続き本ブログにて調査・報告をしていきたいと思います。

 

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