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2023年5月21日、国内最大級のビンテージ自転車やパーツの蚤の市シクロジャンブルに行ってきました。

 

 

シクロジャンブルは大阪北部・豊中市の服部緑地公園で年2回春と秋に開催される中古自転車と部品のフリーマーケットで、西日本最大の自転車蚤の市です。1999年から毎年春秋と2回実施され、最近ではSNSの普及で出展者・参加者ともに増加、アンティークなスポーツ自転車は見ているだけでも楽しく、あまりの物珍しさに自転車に興味がない人も集まり、春の公園に賑わいをもたらしています。

 

 

会場の最寄り駅は北大阪急行「緑地公園駅」で、地下鉄御堂筋線を利用すると大阪中心部や新大阪駅からも交通アクセスがよく遠方から来場される方もいます。公園は広く、駅から公園内を歩くこと15分の「古民家集落広場」という多目的広場で毎回行われています。

出店は誰でも可能で自転車パーツコレクターから自転車関係業者など約40ブース、自転車パーツが多く、貴重なビンテージパーツから不用品まで様々な自転車関連の品々が交換取引されています。車体の出品はそれほど多くはなく、メインはロードバイク・マウンテンバイク・ランドナー・BMX・ミニベロ・クロスバイク・実用車などの部品で、ジャンルや新旧を問わず扱われています。

 

 

値札のようなものに数字が書いている場合もありますが、気になる部品があれば出展者の方に交渉してみるといいのではないでしょうか。出品者は金儲けで来ている訳ではないので、手さげ袋・小銭・メジャー・ノギスなどは持参した方がいいかもしれません。朝9時からだいたいお昼過ぎくらいまでのイベントのようですが、朝7時頃から掘り出しモノを狙っている猛者もいるようです。逆に昼近くになると、持ち帰る面倒さから安値で譲っていただける場合もあるようです。

「100000-」の値札(?)の貼られた年代物の自転車、MADE IN ITALYとフレームにあります。交渉次第では所有者から安く譲ってもらえるかも?!

あまりの風格に乗るのに気が引け、ブティックや飲食店のインテリア向きかもしれません。

 

 

かつて、この緑地公園には5年間だけ「豊中競輪場」という府営の競輪場がありました。古民家広場の北西側にあり、敷地総面積39600坪、コンクリート舗装された500mの走路と15000席の観覧席を含む30000名の収容できる施設で、1955年に兵庫県の「鳴尾競輪場」で発生した暴動事件をきっかけに知事の独断で廃止となりました。当時、競輪場では八百長騒ぎや放火略奪事件が相次ぎ、近隣の治安の悪化が懸念されていました。

 

toyonaka keirin

 

豊中競輪廃止をきっかけに府の財政状況が赤字化、さらに住之江競輪・大阪中央競輪場も廃止され、税収外収入に乏しい府市の負債が増幅していきました。現在では、関係者の努力により競輪場で騒ぎが起こることはなくなりましたが、大阪府が競輪を再開する動きはありません。

本ブログでは以前から、府営競輪の再開を提案しています。

万博後、夢洲のパビリオンを再活用し室内型バンクを敷設、カジノとの相乗効果を狙った外国人富裕層をターゲットの新しい競輪です。2016年に自転車活用推進法が成立、同法には「自転車競技のための施設の整備」が自治体にもとめらていますが、大阪市・大阪府にはこれに該当する施設がありません。2021年には「第2次自転車活用推進計画」が策定され、具体的に「国際規格に合致した自転車競技施設の整備の推進」と明記され、競輪場の整備があらゆる世代の国民のQOL(Quality of Life)の向上につながると位置づけられ、計画は要するに自治体に競輪場の「新設」を求めています。

大阪は昨年10月には全国初となるギャンブル等依存症対策基本条例も成立し、準備は整ったように思います。