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TAG: 東京五輪

自転車博物館「オリンピック出場自転車展」見てきました

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昨年に世界遺産に認定された仁徳天皇陵。
さぞかし盛り上がっているのだろうと思い、行ってみましたが、誰一人として観光客はいませんでした。

nintoku

きっと、これから盛り上がるんや!

仁徳陵の盛り上がりは今後に期待するとして、本当の目的はその近くにある自転車博物館で開催されるている特別展「オリンピック出場自転車展」をみるためです。

同博物館は毎年1つのテーマを掲げ特別展を開催していて、本ブログでも毎回紹介させていただいています。

今年は「オリンピック出場自転車展」ということで合計6台の競技車両が展示されています。
<展示車種>
①東京五輪(1964) 片倉工業製 ロードバイク 現物
②東京五輪(1964) チネリ社製 ピストバイク 70年代に作成されたレプリカ
③シドニー五輪(2000) カレラ社製 ロードバイク 現物
④アテネ五輪(2004) カレラ社製 ロードバイク 現物
⑤東京五輪(2020)出場予定 ブリヂストン社製 ピストバイク 同型モデル
⑥東京五輪(2020)出場予定 ジャイアント社製 ロードバイク 同型モデル

 

一番の注目は1964年東京五輪に使用された歴史的にも貴重な片倉工業製のロードバイクです。日本の自転車産業史の一里塚として燦然と輝く、めったに見ることのできない1台で、当時の資料と共に公開されています。

katakura silk

tokyo1964 cycling

katakuraindustry

katakuraindustry 1964

tokyoolympic cycling

silk cycling

 

展示期間 : 2020年1月5日(日)~12月6日(日)まで

 

|| 自転車博物館 サイクルセンター

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住所:大阪府堺市堺区大仙中町18-2 大仙公園内
アクセス:JR百舌鳥駅 徒歩10分
営業:10:00-16:30 (月曜閉館)
料金:一般 200円 (団体・学生・障がい者・高齢者割引有)

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東京五輪まであと1年 自転車競技の問題点 -競技場問題-

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東京五輪開催まで1年をきりました。

注目している人は多くはないかもしれませんが、自転車競技は第1回のギリシャ大会から途切れることなくおこなわれています。これは体操・陸上・フェンシングの4競技だけなので、なくてはならない競技といっていいのではないでしょうか。

今大会からBMXフリースタイルが追加され、4競技11種目、男女合わせて合計22の金メダルを競う大会が、開会式翌日の7月25日(土)から最終日の8月9日((日)まで毎日行われます。

 

東京五輪の自転車競技種目

BMX
・フリースタイルパーク(男子/女子)
・レース(男子/女子)

マウンテンバイク
・クロスカントリー(男子/女子)

ロード
・ロードレース(男子/女子)
・個人タイムトライアル(男子/女子)

トラック
・チームスプリント(男子/女子)
・スプリント(男子/女子)
・ケイリン(男子/女子)
・チームパシュート(男子/女子)
・オムニアム(男子/女子)
・マディソン(男子/女子)

—————-

メダルが期待されるトラック競技 男子

強豪国はフランス・イタリア・オランダで、ロンドン大会前後からはイギリスも、かなり力をつけていて今大会も多くのメダルを獲得することが予想されます。加えて、オーストラリア・米国や他の欧州の国も毎大会メダルを獲得しています。テレビで見るとわかるのですが、勝つのは大抵、白人です。

日本はというと、

ロスのスプリントで銅、
アトランタの1kmタイムトライアルで銅、
アテネのチームスプリントで銀、
北京のケイリンで銅

今までにメダルを4つ獲得していますが、残念ながら金メダルはありません。

トラック競技は種目も多く、日本にはプロ選手が2000人以上いるため、一番金メダルに近い自転車競技といえます。一方、ロードやマウンテンバイク,BMXレースはトップ選手との実力差が大きく、入賞できれば快挙といった現状です。

当ブログでも五輪まで関連情報や動向を都度、投稿していきますので、よろしくお願いします。

 

自転車の競技場問題

自転車競技が行われる会場は各種目ばらばらで、マウンテンバイクとトラック種目は東京ではなく静岡でおこなわれます。当初は東京の臨海エリアに期間中、専用のトラック競技施設「ベロドローム有明」をつくると、説明していましたが、希望の党の小池百合子が知事になると、予算問題などを理由にこれを撤回。マウンテンバイクコースも新設されず、あわせて、東京から遠く離れた静岡で、実施することが決まっています。

石原慎太郎が都知事として君臨した時代には「東京ドームの施設を活用した、これまでの常識を覆す斬新でスマートなケイリン」を計画しましたが、残念ながら実現にはいたりませんでした。しかし、このトラック競技施設の建設は非常に重要で、メダル獲得に不可欠なのです。

velodorome

競輪やインター杯があるため、日本国内には50か所ほどトラック競技施設があります。これほど多く施設を保有してい国は、他にはありません。しかし、そのほとんどは1948~52年に造られた施設で、老朽化しています。建物が古いだけでなく、規格まで古く、今の基準では国際大会が開催できません。

日本の競輪場は、屋外のコンクリート製の一周333~500mコースで、雨の中でも競技は行われます。昔は世界大会も同様の施設でおこなわれたのですが、2000年のシドニー五輪以降は一周250mの木製の近代的な屋内競技場でしか実施されていません。この基準の施設が、日本には2011年に建設された静岡の1か所しかないのです。

屋内と屋外、木製とコンクリート製、250mと500mこれだけ違えばもう別の競技です。野球選手にソフトボールをさせているような状態で、選手は実力を発揮できません。この問題は根深いわりにマスコミや自転車業界も無関心です。イギリスも新競技場がロンドンの中心部に建設されたことでメダルが量産され強豪国の仲間入りをし、さらに周辺地区の再開発へとつながりました。競技場がある国とない国の実力差がでるのはどのスポーツでも必然です。

このような状況のなか、千葉の競輪場が改修を発表、500mの屋外バンクから国際基準の250m屋内競技場へと建て替えられることになりました。2020年完成を予定していますが、残念ながら東京五輪には間に合いません。

今のところ関西には250m屋内競技場の建設の予定はありませんが、個人的には舞洲の万博跡地にカジノと併設すれば世界的な観光収入が見込めるのではないかと思っています。

IR運営大手の米MGMリゾーツのCEOは、産経新聞のインタビューで「IRには劇場のほか、スポーツアリーナも開設。国内外から多くのビジネス客と観光客を呼び込む態勢を整える」としています。スポーツアリーナが競輪場として使用できる施設なのかどうかは分かりませんが、近隣のカジノとの差別化、低迷する競輪事業の活性化を考えると「舞洲競輪場」は妙案ではないでしょうか。


※ 日本の競輪の問題に関しては、古川岳史さんという方の「競輪文化」(2018 青弓社)という書籍に詳しく書かれていますのでそちらも参考ください。

keirinbunka

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