減少していた大阪市の自転車盗難がここ数年増加に転じています。全国で17.4万件発生している自転車盗のうちおよそ1割が大阪市に集中、2位以下の横浜と名古屋と福岡市の3市を合計してようやく同数になるほど抜きん出た件数となっています。
<大阪市の自転車盗難数>

大阪市の自転車盗難数が他の自治体と比べて極めて多い理由として、外国人の多住が挙げられます。大阪市内には160の国や地域を出身とする19人万の外国人住民が居住し、全市民のうちの6.8%を占め、人口・比率とも政令指定都市の中で最多となっています。
そして、このような並行社会が形成が治安低下など様々なひずみを生み、特に大阪市東部を中心に外国人窃盗グループが暗躍、徒党による自転車の盗難が社会問題となっています。

▲吉村維新に反対するデモ行進
外国人居住のうち在日朝鮮人は自転車窃盗団を組織、大阪市東部の猪飼野地区を中心に戦後期から犯行は繰り返され、盗難車両を北送しています。本年8月のNHKドラマ「大阪激流伝」では、分断された戦禍の祖国のために生きる在阪朝鮮人をドキュメンタリー調に描き、これまでタブー視されていた大阪の秘史を資料や取材証言からドラマ化、ゴールデンタイムに全国放送されました。これら不逞鮮人による犯行の全体像は明るみになっていませんがシンジケートが存在し、現在に至るまで連綿と続いています。

▲ 半島へ密輸される自転車 [京都・舞鶴港] 読売新聞 2003年6月14日
自転車盗など軽犯罪はほとんど報道されることもありませんが、一例をあげるなら高 基雲(コ キウン)による犯行が挙げられます。
高本一郎こと高基雲(30)は1967年4月に東署の警邏員によって堺筋の東区瓦町(現在の中央区瓦町)付近にて職務質問のため呼び止めると突如走り出し、自ら「ドロボー」と怒鳴りながら逃走しました。警官は違和感を感じ追跡、道修町付近でフラフラになった男を取り押さえました。
「はっきりとした数は言えぬが、1000台くらいあるのではないか」
取り調べを進めると高は自転車盗を次々に自供、計500台以上の新品自転車を盗み、西成付近の中古自転車店から盗品の自転車が発見され、署は押収した自転車で自転車預かり所のようになったそうです。

▲高基雲逮捕で明るみになった闇ルート 大阪日日新聞1967年4月10日
大阪は街頭犯罪ワースト1返上を目指し2008年から「治安総合対策プロジェクトチーム」を設置、2010年には東京都を下回り治安改善を発表していまいました。しかしながら、大阪府警は08~12年の5年間で、自転車盗3万7013件を含む街頭犯罪8万件以上を過少報告、この治安偽装に市内全署が関与、盗難の被害届を計上しないなど「大阪方式」は戦後最大の集団偽装で、府警は内規基づいて幹部を含む97名が処分がされました。
「認知するな、自転車は被害申告後に見つかるケースがある」
当時を振り返り橋下徹知事は管理体制を陳謝しましたが、現在も「防犯登録カード」を携帯していなければ被害届を受理しないなど府警の偽計体質は変わっていません。また、大阪市は自転車犯罪ワースト1の返上のため、自転車の「利用」を数値目標を掲げて控えるように呼び掛けるなど的外れな啓発活動を実施、批判が高まっています。

▲戦後最大の集団偽装事件「大阪府警 治安偽装報告」 読売新聞2014年7月31日
7月の参議院選の結果により吉村維新は与党となり副首都構想を掲げています。主張によると候補地として人口200万以上の特別区を想定、候補地は横浜市・大阪市・名古屋市の3市になり、分散経済圏という要件から大阪市と名古屋市に限定されます。しかしながら、大阪市は同時災害リスクや外国人比率の点から資質として大いに疑義が残ります。
本ブログでは参議院選以前より、地理的に京阪神中心にある豊中・池田・茨木・箕面・吹田の北摂5市(人口130万人)を合併し「第二東京市」(副首都)の設置を検討するべきだと主張しています。詳しくは過去の投稿を読んでいただきたいのですが、5市に高槻市(35万)と枚方市(40万)を合市すれば、人口で200万人を上回り名古屋に次ぐ人口規模となります。津波リスクや分散経済、成長性、治安についても問題ありません。
【参考】グレーター千里は第二東京となるか (2024年5月の投稿)
北摂は維新の「大阪都構想」以前より、副首都構想の最有力地として2010年代から議論されてきました。維新の共同代表を務めた石原慎太郎や橋下徹代表、政府など超党派で議論がなされ、年内にも着手すると報道されていました。東京は国家をコントロールするために「都」にする必然性があったという歴史的な経緯に対して、維新の言う「大阪都」というのは「大阪の財政合理化」という極めて局所的な事情で、国家観に乏しいように思います。
朝鮮戦争の最中、大阪では阪神教育闘争(1948年)、東成署襲撃事件(1951年)、親子爆弾事件(1951年)、吹田事件(1952年)と騒擾事件が相次ぎました。もし、中台間で有事があれば、日本の参戦有無にかかわらず中国人が反乱することは明白です。このようなリスクを総合的に考えると副首都機能は同じ大阪でも北摂に設置するのがふさわしいのではないでしょうか。
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