大阪城公園で開催された「大阪城トライアスロン2019」を観戦してきました。

トライアスロンとは、水泳・ロードバイク・長距離走の3種目を連続して行う個人競技で、東京五輪でも正式種目になっている競技です。1970年代に始まった比較的新しい競技で、強靭な体力と精神力が必要とされ趣味で始める人が増えてきています。
「大阪城トライアスロン」は2017年に初めて開催され、今回で3回目となります。
毎大会、国内外の有力選手が出場し、多くの一般の方も参加されるイベントです。
過去には実業家のホリエモンや有名アナウンサーなども出場し、各メディアで紹介されているので、観戦者も毎年増加し、人気も出てきています。

この大会の最大の魅力は大阪城の濠内を泳ぐスイムといえます。
トライアスロンはスイム→バイク→ランの順で行われます。美しい海岸、寒い湖、都市の水路など、スイムは開催場所によってその大会の個性がでます。

開催日の9月22日は台風が接近中で曇天強風、蒸し暑く気温は30℃近くまで上昇しました。
観戦している限りは風が心地よくスポーツの秋といった感じでしたが、強風と蒸し暑さに苦しんだ参加者もいるのではないでしょうか。
「大阪城トライアスロン」のスイムは競技者と応援している人の距離が近く、観客も遠泳中の目当ての参加者を確認できます。他の大会のスイムは誰が誰だか分かりにくい場合がありますが、この大会は声援も届き、やはり最大のみどころと言えます。
スイムを終えるとトランジットと呼ばれる駐輪場で自転車に乗り換えます。
サングラスやヘルメットを素早く装着、エリートクラスになると大きく順位が入れ替わる勝負のポイントとなります。

参加者自らが事前に用意した自転車で、天守閣の東側のコースを走行します。
公園内はカーブが多くテクニカルなコース設定で、直線の玉造筋は高速ゾーンとなっています。高低差はなく公園内も舗装されたアスファルトで走りやすく整備されています。

このエリアは森之宮駅に近く、再開発が始まっています。
日生球場跡地が「キューズモール」になり、今年は「クールジャパンパーク大阪」というよくわからん施設が完成、2025年には大阪市立大と府立大が統合し、新キャンパスが開学予定となっています。
噴水前のスタバが絶好のバイク観戦スポットです。

自転車はロードバイクかトライアスロン専用の競技車で、軽量でビンディングペダル&専用靴など高速走行ができるセッティングとなっています。近頃、プロの間でも広がっているディスクブレーキの採用の自転車も全体の8%いました。

レースの模様は会場のゴールの大型スクリーンで流されるだけでなく、今年からYouTubeでライブ放送をしているそうです。

同大会は「水都」を標榜している大阪にとって絶好のアピールの場だと思うのですが、濠内の水質は泳ぎたいような環境ではなく、凶暴な外来魚アリゲーター・ガーが生息しているとも言われています。
このような河川の環境は、運営の努力だけではどうにもならないことは明白です。大阪は2015年には同じ水系の道頓堀をプール化し「遠泳大会」を計画するなどしましたが、実現にはいたりませんでした。
このイベントも濠の水質を理由に参加を取りやめた人もいるのではないでしょうか。以前よりは改善しているとはいえ、市内の河川は汚濁しています。自治体には今以上に、水環境に改善に取り組んでいただきたいと思います。
下は選手が泳いだ東外濠の写真です。(9月15日撮影)




















街は楽しい、清澄白河「TOKYOBIKE TOKYO」
大阪公立大 森ノ宮キャンパス爆誕、北猪飼野は「ヒガシ」となるのか
国内最大級自転車販売店のための展示会「JAPAN BIKE SHOW 2025」
国内最大級のヴィンテージ自転車部品蚤の市「シクロジャンブル」2025 秋
大阪・関西万博閉幕、「夢洲レガシー」をどう活用すべきなのか
丸尾良昭「朝来町 自転車店糾弾事件」 荊の葛藤
戦後大阪の光と影、NHKドラマ「大阪激流伝」
シャンゼリゼを埋め尽くした自転車「天安門事件」反対デモ
小林一三は不滅の「阪急ブランド」をいかに築いたのか
違法モペッド販売店「G+DOCTOR」中国籍の劉玥(41)逮捕