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2017年は自転車誕生200周年、カール・ドライスの「ドライジーネ」とは

あけましておめでとうございます。
2017年は自転車が誕生してちょうど200年となる記念すべき年です。

諸説ありますが、自転車は1817年ドイツのカール・ドライス男爵によって発明されました。
自転車といってもペダルもギアもない地面をただ足で蹴って進むの木製の二輪車でしたが、この乗り物は現在の自転車へと進化をとげます。

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車輪が誕生して5000年以上、エジプト文明にもギリシャ文明にもローマ時代にも自転車は登場しません。
その間、車輪が横に2つ並んだ馬車やリアカーは発明されますが、なかなか車輪が縦に2つ並びませんでした。欧州で四輪の蒸気自動車が発明されても、まだ自転車は誕生しません。
1815年インドネシアのタンボラ火山が噴火し、翌年まで世界的な異常低温気候が続き大量の馬が屠殺されてしまいます。そこでドライスは馬に似せた車輪付きの乗り物「ドライジーネ」を考案したのです。

ドライジーネの登場と同時代にフランスやソ連で同様の二輪車が発明さていたという説はあり、日本でも1970年頃まではフランスの「セレリフェール」という二輪車が自転車の始祖であるという説が有力でした。しかし、それらは後の研究で反証されたり、存在の立証がでかなかったり自転車の正史としては認められるものではありませんでした。

自転車史に金字塔を打ち立てた「ドライジーネ」

ドライジーネが他の二輪車の起源説と違う点が2つあります。

①特許申請証が現存している

ドライスはまずドイツ・バーデンで「馬のいらない四輪馬車」の特許を申請します。しかし、これは画期的なものとは考えられず却下されてしまいます。そこでドライスは二本足で地面を蹴って走る「ドライジーネ」を考案します。そして、その実用性を証明するために、1817年7月に駅馬車と50kmレースを行い、見事に勝利します。駅馬車の4分の1の所要時間の4時間で走破したことが記録されていて、これが二輪車が初めて歴史に登場した記録とされています。1817年末にはバーデンとパリの登記所にて「ドライジーネ」の特許は受理され、1818年1月22日ドライスはバーデンにて10年にわたる商業権を認めらます。

②後の自転車の発展に影響を与え、歴史が連続している

ドライスは特許申請の翌年の1818年にドイツ国内だけでなくパリに出向き公園にて「ドライジーネ」の試乗会を開催します。試乗会は3000人もの大観衆を集め、新聞や戯画などで人々の間で話題となり、ドライスの風刺劇まで公演されました。そして、ドーバー海峡をこえ、英国人のジョンソンが鉄製フレームのホビーホースを模造し二輪車は急速に広がりをみせていきます。

この時代はまだゴムタイヤも発明されていなければ、「bicyle」や「自転車」という言葉も存在していません。日本に伝来するのは半世紀以上後の明治期になってからとされていますので、自転車の歴史はまだまだ始まったばかりなのです。

高弾性シリコンで様々なサイズのスマホに対応のライドケースtopeak 「Omni」

topeakから4.5″~5.5″に対応したスマホ用ハンドルマウント「Omni Ridecase」が発売されました。

topeak omniridetopeak omniridecase

無料アプリを開発し、iPhoneやGalaxyなど様々な専用ケースを製造してきたtopeakが新しく発売した「Omini Ridecase」はエンジニアリングプラスチックに高弾性のシリコンストラップで様々なスマホに対応した汎用マウントです。

topeak omniridecase

φ22~48mmのステムにクイッククリックシステムで簡単取付が可能で、スマホケースを装着したスマホでもしっかりホールドすることができます。
地図アプリや走行記録などを活用するとサイクリングの楽しみが一段と広がります。

topeak ridecase

重量は26g、
カラーはブラックとホワイトの2色。

topeak ridecase

topeakはこちらのライドケース以外にもさまざまなケースのラインナップがあり、マウントブラケットや補修小物も充実しています。サイクルコンピュータを購入する前に一度ご検討下さい。

今年こそ買い時!しのぎを削る「10万円ロードバイク」まとめ【2017年版】

初心者用のロードバイクは10万円というのがひとつの目安となります。
2017年モデルは為替の影響で各社前年よりお買い求めいただきやすい価格設定になっています。
トランプ大統領誕生のあおりをうけて2018年モデルは値上げが確実なので、ぜひ2017年の夏頃までにロードバイクを買っておきましょう。

参考:2016年版

そうはいってもやはり10万円というのはロードバイクとしてはギリギリの線で悩んだ結果、車重10kg以下、リア8変速以上,10万円以下という条件で6台選んでみました。フレームはどうしてもアルミ製、デザインやパーツも似たり寄ったりになりがちなのですが、これからロードバイクを始めたい人は是非一読ください。

オススメ順に紹介していきます。

 

giant contend1【メーカー】GIANT
【商品名】CONTEND 1
【本体価格】¥95,000
【重量】9.4kg(465mm)
【ドライブトレイン】シマノ SORA(2×9速)
【カラー】ブラック/ネオンレッド
【オススメ度】120%
【特徴】前年モデル「DEFY」と「TCR」を融合させたモデル。ハイドロフォーミングアルミフレーム&カーボンフォークなど他社製品と比べて頭一つ抜けでた存在。もう、迷わないでいい!

 

 

 

felt f95

【メーカー】FELT
【商品名】F95
【本体価格】¥99,800
【重量】9.31kg
【ドライブトレイン】シマノ SORA (2×9速)
【カラー】マットブラック/マットホワイト/マットレッド
【オススメ度】75%
【特徴】GIANT「CONTEND1」同様にハイドロフォーミングアルミフレーム&カーボンフォーク採用。シマノSORAコントロールレバーセットで死角なし。

 

 

 

↑↑↑ 新型シマノ SORA9速「R3000」シリーズ ↑↑↑
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新型シマノ9速の壁
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↓↓↓ シマノ CLARIS 8速(または旧型SORA)↓↓↓

 

 

 

 

gios siera
【メーカー】GIOS
【商品名】SIERA
【本体価格】¥92,000
【重量】9.5kg
【ドライブトレイン】シマノ CLARIS (2×8速)
【カラー】ブラック/ホワイト/ブルー
【オススメ度】50%
【特徴】ドライブトレインがリア8速と劣るもののカセット&ホイールまでシマノになっています。デザイン性など安定感と総合力が高いバランス型。

 

 

 

schwinn fastback
【メーカー】SCHWINN
【商品名】FASTBACK 2
【本体価格】¥94,000
【重量】9.7kg(500mm)
【ドライブトレイン】シマノ SORA (2×9速)
【カラー】マットブラック/マットホワイト/マットレッド
【オススメ度】40%
【特徴】リア9速のドライブトレイン重視のモデル。その代わりにフロントフォークがアルミフォークとなっています。

 

 

 

centurion hyperdrive【メーカー】CENTURION
【商品名】HYPERDRIVE 500
【本体価格】¥96,000
【重量】9.6kg(470mm)
【ドライブトレイン】シマノ CLARIS (2×8)
【カラー】ホワイト , マットブラック
【オススメ度】40%
【特徴】カーボンフォーク採用で悪くはないが、「HYPERDRIVE 500」は2016モデルと変更点がなく価格も同じなので、あえて今年買う意義が薄い。

 

 

 

louisgarneau clr
【メーカー】LOUIS GARNEAU
【商品名】CLR
【本体価格】¥92,000
【重量】9.9kg(460mm)
【ドライブトレイン】シマノ CLARIS(2×8)
【カラー】ブラック/ホワイト/ブルー
【オススメ度】25%
【特徴】リア8速、アルミフォークなど基本性能が他社と比べやや劣るが、個性的な配色のアートワークとワイヤーがフレーム内を通っているフレームが特徴。

 

※ 重量はメーカー測定値。価格は税抜き。推奨の各メーカーから1台を抜粋。

 

★★

今シーズンはシマノの9速ロードコンポネント「R3000」シリーズがリニューアルされました。10万円以下で搭載されているGIANT「CONTEND1」とFELT「F95」は注目です。
GIANT「CONTEND」は昨年まで複数存在したエントリーモデルを1本化した新シリーズです。初心者用ロードバイクでは「CONTEND」が無難で間違いないと思います。

 


 

近年インターネット等で格安のロードバイク風の自転車が販売されているようですが、このようなロードバイクは絶対に購入してはいけません。走行性能うんぬんというより低廉で安全性が低く、購入後は何をどうしようとも調整やパーツ交換等では安全になりません。

繰り返します。私は日本車両検査協会に認定された自転車技士です。
絶対に格安ロードバイクをインターネットで購入しないでください。

整備しても根本的な問題があるため、安全にならず走る凶器と化します。
道路交通法 整備不良車両の運転の禁止の違反にあたる可能性があるため、公道でのご乗車を中止するようにお願い申し上げる場合もございます。

国内最大級のビンテージサイクルのフリマ「シクロジャンブル」に行ってきました

ヴィンテージ自転車やパーツのスワップミート「シクロジャンブル」に行ってきました。

cycle freemarket

大阪・豊中市の服部緑地公園で年2回春と秋に開催される中古自転車と部品のフリーマーケットで2016年秋は12月18日に開催されました。

toyonaka park

毎回、緑地公園駅徒歩15分ほどの民家集落南広場にて開催されていて、地下鉄御堂筋線や新大阪駅からも交通アクセスがよく多くの自転車マニアが遠方からも集まります。

hattoriryokuchi

午前10時から昼過ぎくらいまでの開催時間ですが、開始30分前にはかなり多くの人が集まっていて「売約済」の札がかかっている自転車もあったのでなるべく早めに行く方が掘り出しモノに出会えるかもしれません。

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出店は誰でも可能で自転車パーツコレクターから自転車関係業者など30ブース以上、小銭で購入できるジャンクパーツからマニア垂涎の逸品、珍品、自作品、不用品、なつかしの自転車などまさしくジャンブル(ごちゃまぜ)です。

vintagecyclemeeting

例年は秋に開催されるのですが2017年秋は市民マラソンと日程がかぶり年の瀬12月の開催となりましたが、幸いにも当日は晴れていて暖かい一日でした。ちなみに、雨天の際は中止となります。

cyclojumble

もともと公園での営利行為が禁止されているため20年程前に「交換会」という名目で始まり、現在では主催者が正式に許可をとり管理されたイベントとして開催されているようです。

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ウールジャージや現在の規格には全く合わなくなってしまった変速機やハブなどの自転車部品等々、値札がついていない商品も多いようですが、基本的にインターネット通販で購入するより割安です。ヘッドバッヂの詰め放題という他ではまず見ることができないマニアックな光景もみられました。

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今回の一番の戦利品は鳥山新一「サイクリング事典〔改訂版〕」(1972,初版)という自転車の書籍。インターネットや古書店では5000~10000円を超える値段が付くこともある書籍ですが300円で購入できました。

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次回は2017年春に開催されると思いますが、公式のホームページなどが存在しないようで開催日はフェイスブックにて告知されている緩いイベントです。交流会といった側面もあり話をしたり、雰囲気を楽しむだけでも楽しいので自転車に興味のない方も是非行ってみてください。

 

フレームの汚れ落としと艶出しがこれ1本で、FINISHLINE「SHOWROOM」

自転車専用であることにこだわる世界でただひとつのケミカルブランドfinishlineから1本でフレームの艶出しと汚れ落としができる保護用エアゾールタイプワックス「SHOWROOM prlish&protectant」がリリースされました。

finishline showroom

354ml入りの噴霧タイプで直接フレームに吹き付け布でふき取るタイプです。
少し前までラインナップされていた「bike wash」というワックスの後継商品にあたり、汚れ落としだけでなく1本で艶出しもできるフレーム専用ワックスです。

354mlでは足りない方には1リットルと3.7リットルの業務用もラインナップされています。

finishline showroom

 

※よく振ってからご使用ください。
※あらかじめ目立たない部分でテストし、色落ちや変色等の以上の異常がないことを確認してください。


拭き取り用の布がない方はwhitelightingのペーパーウエス「bamboo cycle wipes」が手軽で便利です。
whitelighting bamboowipe
▲ ホワイトライトニング「バンブーサイクルワイプ」
¥890

 

また、最近増えてきたマット加工のフレームにはwhitelightingmatte finisher」がおすすめです。

whitelighting mattefinisher
▲ホワイトライトニング「マットフィニシャー
¥1,500

 

半世紀の時を超えSCHWINNのクルーザー用20”タイヤ復刻

100年を超える歴史を持つアメリカンブランドシュウインは多くの自転車の歴史を築き上げてきました。
代名詞といえば1970年代のクルーザーのムーブメントです。
バナナシート,スプリンガーフォーク,ハイライズハンドル,コースターブレーキ,ストリーマー,ホッケースティックチェーンカバーなどを装備した個性的なローライダーは古き良き米国大衆文化を象徴する自転車です。

 

old schwinn

 

このようなクルーザータイプの自転車は決して高性能ではありませんが、オールドシュウインは多くの人を魅了する確立されたスタイルを持っています。
そんなクルーザースタイルにぴったりの20″タイヤがシュウインから復刻されました。

 

schwinn tire

20×2.125の太くて溝のないスチールビードタイヤでクルーザーの雰囲気を損なうことなく使用し続けることができます。価格は1本¥4,800で、もちろんシュウイン以外のクルーザーでも20”なら使用できます。

 

★★

 

schwinn 1970
▲1970年のシュウインの米国カタログ。復刻されるのは下から2つ目の「Slik」。

※シュウインの1970年代のカタログをご覧になりたい方はスタッフまでご用命ください(2016年年末まで)。

★★

 

そして、2017モデルで名車「Sting Ray」も復刻されます。

schwinn krate
schwinnsting-ray」 ¥48,000

こちらも、ご注目ください。
予約受付中です。

スティングレイは何度か復刻されていて、復刻車の人気もありますので無価値という訳ではありません。大切に乗ればきっと自慢の1台になるでしょう。

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