2024年5月26日、国内最大級のビンテージ自転車やパーツの蚤の市「シクロジャンブル」にいってきました。

シクロジャンブルは大阪北部・豊中市の服部緑地公園で開催される中古自転車と部品のフリーマーケットです。西日本最大規模で1999年から毎年春と秋に実施され、関西の自転車マニアの間では恒例の行事として定着しています。これまで、イベントは園内の「古民家集落広場」で開催されていましたが、前回から少し西側の「集いの広場」に会場が変更されています。広場は延伸されて話題の北大阪急行「緑地公園駅」から園内を歩くこと20分、陸上競技場の南側となります。

緑地公園は、京都の大宮交通公園同様に2022年からパークPFI制度により大和リースが管理者に選定され公園管理をおこなっています。半年ぶりに公園に行くと集いの広場の南側にスターバックスがあり、フードトラックも多数出店されていて、以前に比べて公園ににぎわいがありました。
朝9時スタートとなっていますが、8時にはすでに大勢の人で賑わっていました。出店は誰でも可能でコレクターから業者など約50ブース、自転車部品の出店が多く、不用品から骨とう品まで様々な品々が交換取引されています。車体の出品は盗品売買の怖れから制約があり、メインはロードバイク・マウンテンバイク・ランドナー・ミニベロ・クロスバイク等の部品で新古品や年代不明のジャンク品などが活発に取引されています

絶好の行楽日和でいつもよりも広場には人が集まり、物珍しさから自転車に関心のない通りすがりの人もしげしげと様子をみています。出店者は関西だけでなく中部地方からも日帰り遠征に来ているようで、なかには筋金入りの人もいるようです。
「シクロジャンブルはほぼ毎回出店しています。不参加は3回だけ、普段は岐阜の誰もいない場所でランドナーの自転車店をしています」
岐阜から参加されている「ヴェロ・ドゥ・レーヴェ」さんは、まだシクロジャンブルが小規模だった初回からほぼ毎回出店されているようです。店主の永井さんは愛知の有名自転車商社に勤務の後に地元でシクロツーリズムの店を経営、普段は部品よりも完成車販売やレストアで忙しくされ、この日も顔なじみの探究者の方と異次元のマニアックな話で談笑されていました。

他にも様々出店者がいて、商品は一応値札のような数字の書いたモノが張ってあるありますが、気になれば出展者の方に交渉してみるといいと思います。出品者は金儲けで来ている訳ではない(公園での商行為は禁止されている)ので、交渉次第では譲ってもらえるかもしれません。特に昼頃になると持ち帰るのも荷物になるので、無料でもらえたり、おまけをしてくれたりします。出品側はプロという訳ではないので、手さげ袋・小銭・メジャー・ノギスなど工具は持参した方がいいかもしれません。
置いてある自転車も博物館級の骨董品から珍品など様々あり、魔改造されたブリヂストンのピクニカが並んでいてひときわ来場者の関心を集めていました。

私は仕事の都合で10時までに広場を離れましたが、まだまだ人は増えていっていました。戦利品は使いやすそうな工具があったのでそれと「AMERICAN BICYCLIST」という英文の書籍、400ページ近くある1980年代前半の米国書籍のようです。あまり英語は得意ではありませんが、世界の自転車産業史がアメリカ目線で書かれていて読み応えありそうなので、少しずつ読んでいこうかと思います。





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