本年の営業も残すところあと数日となりました。
12月29日(火)が最終営業日で、新年は1月3日(日)11:00から営業となります。
本年最後の投稿は今年に発売された個人的に面白かった書籍を紹介したいと思います。
|サイクルショップ203の店主が選ぶ、2020年自転車本 BEST 3
第1位

日本懐かし自転車大全 内藤常美著
【発行発売】 タツミムック
【本体価格】¥1,500 +税
【詳細】昭和に起こった空前のフラッシャー自転車ブームを中心に懐かしのデコチャリを大量の当時の資料や広告などと共に紹介。いったいこんな独特な自転車文化がなぜ当時花開いたのか、関西輪界の生き字引き新家工業の内藤常美氏がディープに迫る圧巻の書籍
【書評】自転車について書かれた書籍は多くあれど、フラッシャー自転車について詳しく書かれたものは皆無に近かった。おっさん世代なら誰でもあこがれた煌びやかなマシン、高度経済成長期に忽然と現れ、時代とともに消え去っていった独自カルチャーを新家工業の内藤さんが徹底解説しています。

第2位

自転車サビとり再生術
【発行発売】 枻出版
【本体価格】¥1,200 +税
【詳細】自転車のサビ落としやオーバーホールに特化したムック本。月刊誌「BICYCLE CLUB」を発行する枻(エイ)出版の編集。クロスバイクやママチャリなどサビてしまった自転車の再生というありそうでなかったテーマの専門的実用書。全ページカラーで分かりやすい写真入りとなっている。
【書評】本年は梅雨の長雨で例年以上に自転車が傷んでしまったという人が多かった。また、コロナの影響で、使っていなかった自転車を引っ張りだしてきて、通勤やサイクリング、自転車配達便の仕事などに再活用するという事例も当店で多く、世相を反映している。

第3位

ロードバイクの素材と構造の進化 高根英幸著
【発行】 グランプリ出版
【本体価格】¥2,000 +税
【詳細】カーボン・アルミなどロードバイクの素材や構造を自動車ジャーナリストが取材・分析するという異色の解説書。著者自身もロードバイクを愛用し、本業の理系の知識で、仕組みや製法が中学生でも理解できるように書かれている。
【詳細】競技で使用され高速走行が要求されるロードバイクは、自転車のなかでもとりわけ最先端の技術が採用され日々進化をしています。著者は「ロードバイクの走りはフレームに集約されている」とし、カーボンを中心にその種類や特性、製法などを詳細に解説しています。著者の本職は自動車ジャーナリストですが、本書の執筆にあたり10年におよぶ取材をされていて、自転車専門誌ライターの分析とはまた一味違った視点が新鮮に感じます。

【PICK UP】
自転車本ではありませんが、ジャネット・サディック=カーンとセス・ソロモン著「ストリート・ファイト」は大都市の自転車空間創造するにあたり、大いに大阪が参考にできる事例が掲載されて面白かったので合わせて紹介させていただきます。

ストリートファイト ジャネット・サディック=カーンら著
【発行】 学芸出版
【本体価格】¥3,500 +税
【詳細】元ニューヨーク市交通局長ジャネット・サディック=カーン氏による2007~13年ブルームバーグ市政における街路空間の再分配の実録。かつて自動車が幅を利かせていた道路を自転車レーンや歩行空間化、安全で居心地のいいまちづくりを実践。
【書評】カーン氏は日本を「驚異的な交通を誇る国」とし、大阪や京都などの都市を活気あるストリートライフの参考になる都市であると称賛しています。そして、すでにある資産をいかすために「基礎的な自転車レーン網」の重要性を認識し、優先的な取り組みを提唱しています。同書は自転車の本という訳ではありませんが自転車活用において非常に有益な内容となっていると思います。

































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