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ADEPTから滑らかな回転の新構造BDSベアリングのプラスチックペダル「メトロポリタン」が発売されました。

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従来の自転車のペダルはボディ内に小さな鋼球がいくつも入っていて軸が回転する構造になっています。
ママチャリなどに採用されているペダルは、ほぼこのタイプで「ボールベアリング」と呼ばれています。ペダル軸を手で回すと鋼球のゴリゴリとした感覚が分かります。新車を購入時にペダルを踏みこむ度にパチパチと音鳴りがする場合は大抵はこのベアリングの精度の問題です。

新構造のBDSベアリングはポリアセタールというポリマーを使用することでボールベアリング方式ではできなかったスムーズな回転性能を低価格で実現、低抵抗でメンテンスいらず、しかも軽量という理想的なペダルです。手で回した感触はヌルっとしています。

内部がどのようになっているのか気になりますが、大胆にも内部が丸わかりのスケルトンボディの製品がラインナップされています。

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ボディ内の透けて見えている白いポリマーが鋼球に代わる自己潤滑性のあるポリアセタールで、内外に各1づつ配置されています。

このような構造は他のブランドでも数年前からみられ「DU」「2DU」方式などと言われ、目新しい方式ではないのですがBDSベアリングはポリアセタールをナットで固定し、スラント(軸に対して平行)方向への負担を強化した構造になっています。

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同社は新構造を謳っているようですが、画期的なものではなく、あくまで「DU」方式の一つで改良版(迂回発明?)といった感じの位置づけの構造だと私は考えます。

それより驚いたのはこのペダルの¥2200というボールベアリング方式とほとんど差のない本体価格です。ボディのエンジニアリングプラスチックにもいえることですが、高分子化学のテクノロジーの発達により新素材の開発が進み、全く進化するなど考えもしなかった自転車ペダルも知らぬ間にハイテクの塊に進化をとげています。 鋼球入りの金属ペダルは近い将来ノスタルジックな産物と化してしまうのでしょうか。

現状このようなハイテクノロジーのペダルが完成車に採用されているケースはあまりありませんが、ここまで低価格になってくると数年後はクロスバイクなどの中価格帯のスポーツ車などに採用されることは十分に考えられると思います。

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重量は240g(ペア)
カラーはブラック,ホワイト,スモーク,クリア4色。
スモークは半透明でshimano「claris」のクランクにもマッチしそうなカラーです。

 


 

 

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プラスチック製に不安を感じる方は鍛造アルミ製もリリースされます。
重量は325g、本体価格は¥3200です。