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2017年07月の記事一覧

topeak バイクパッキング用サドルバッグ「backloader」に超大型15ℓ追加

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米国北西部オレゴン州を発信源に、広がりつつある新しい自転車ツーリングスタイルバイクパッキング。金属製のキャリアを使用せず軽量化された高機能の大型バッグをドカドカと取り付けたキャンピングスタイルは、冒険家の自転車旅だけにとどまらず、新しい自転車の潮流として同州の中心都市のポートランドのライフスタイルとして定着しつつあります。

2017年5月に発売されたtopeak「バックローダー」は、バイクパッキングの起爆剤となる低価格リアバッグで、6リットルと10リットルの2種類をラインナップしていましたが、好評につき8月に超大容量の15リットルが新しく追加されます。

bagloader 15l

サイズはL670xW280xH180mmと大型で、大きな荷物もカバンごとすっぽり収納できます。

 

topeak backloader

 

<バックローダーの種類>
6リットル (335g) ¥6,600
10リットル(413g) ¥7,700
15リットル(565g) ¥8,800

topeak backpacking

サンプル(10ℓ)をご用意していますので、荷物をバッグを付けた状態で試乗してみてください。

取付には後輪上にある程度のクリアランスが必要になります。取付方法や調整方法など説明させていただきますので、是非自転車でご来店ください。

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自転車博物館 特別展示「イタリアン自転車展」を見に行ってきました

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自転車部品メーカーシマノが篤志で運営している自転車博物館 サイクルセンターで開催されている特別展「イタリアン自転車展」を見に行ってきました。

 

 

LEGNANO  レニアーノ
LEGNANO

100年を超える歴史を持ちイタリアンレーサーの礎を築いた名門ブランドLEGNANOの1948年製のからし色のロードバイク。BIANCHIやWILIERとともにイタリア自転車業の創世記をささえ、ファスト・コッピやバルタリなど伝説のライダーが使用したブランド。ペダルを逆回転させロッド式で変速するCAMPAGNOLO「カンビオコルサ」が搭載されている。展示車は1951年前後製造。

 

 

legnano road  legnano 1948

legnano campagnolo  legnano italy

 

 


 

MOSER   フランチェスコ モゼール

moser

フランチェスコ・モゼールは1970~80年代中頃に活躍したト自転車競技選手(ロード,トラック競技)で、1978年にブランドを設立し、80年からフレームを生産。前後タイヤ径の異なるファニーバイクで1984年には世界最速を記録(アワーレコード)。あまりに速すぎるために国際自転車競技連合(UCI)のルールを変更させたとまでいわれている攻撃的なポジションのフォルムをしています。モゼールの影響で1980年代はファニーバイクがにわかにブームになり、UCIのルール変更で、瞬く間に姿を消した80’sデザインの代表的な自転車です。展示車は1984年製。

moser bike  moser


 

MASI  マージ

masi

イタリア史上最高のフレームビルダーのひとりファリエロ・マージは、戦後まもない1949年にミラノの自転車競技場「ビゴレリ」内に工房をかまえファスト・コッピやエディ・メルクスなど伝説のレーサーのバイクを作成し、イタリアンバイクの黄金期である1960年を牽引しました。展示車は1972年製。

masi special  masi 1972

masi bike  masi pistbike

 


 

CINELLI チネリ
cineli

元ロードバイク選手チーノ・チネリによって創業されたCINELLIは、樹脂ベースのサドルやクイックレリースペダルなど革新的プロダクト生み出し続けました。なかでもクロモリ製ロードバイク「スーパーコルサ」は名作として70年代のイタリアンロードの指針となりました。展示車は1972年製。

cinelli handlebar  cinelli

cinelli  cinelli road

 


ALAN アラン

alan

ALANに関しては別の投稿にて詳しく掲載しています。

→ 【名車紹介】アルミ接着パイプ技法で常識を覆したALAN

 


 

⑥ PINARELLO ピナレロpinarello

1952年自転車競技選手 ジョバンニ・ピナレロが北イタリアにて創業。インデュラインやウルリッヒなど数多くの名選手が愛用し、近年のロードレースでは英国人を中心とした常勝チーム「SKY」が使用しています。展示車は2012年製のサー・ブラッドリー・ウィギンズ選手のレプリカモデル。

pinarello wiggins  pinarello dogma


 

DEI デイ

DEI

ミラノのDEIというメ―カーの1935年製ロードバイク。リムは木製で、Vittoriaというメーカーの「TIPO GIRO DI FRANCE(ツール・ド・フランス)」と刻印された変速機がついている。VittoriaがタイヤメーカーVittoriaと関係があるのかとか、1935年時点ではツールドフランスは変速機が禁止されていたのになぜそのような型名にしているのかなどよくわからない所が多い自転車で、館長に聞いてみるとDEIというメーカーすらよくわからないらしいです。

調べていると「TERMOZETA-DEI」というDEIの自転車チームの古いポストカードに、若き日のジョバンニ・ピナレロと思われる人物が写っているのを発見しました。詳細は調査中です。詳しい方情報お待ちしています。

INDUSRIA CICLI DEI   vittria

old italian cycle  vintage italy cycle


 

紹介した自転車以外にもDE ROSA 、GIOS 、COLNAGO などイタリアらしい美しい自転車が展示されています。

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話題の書 グラント・ピーターセン著「ジャスト・ライド」

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自転車業界で今、1冊の本が注目をされています。
グラント・ピーターセン著「ジャスト・ライド ~ラディカルで実践的な自転車入門」

 

justride

 

昨年2016年11月に発売されたこの本は、米国人で自転車メーカーのRivendell創業者の男性グラント・ピーターセンの「JUST RIDE」の翻訳書で、長年自転車業界で仕事をしている著者が自身の経験則から、業界の常識や米国自転車文化をシニカルに批判し、自転車を素直に乗ること自体を楽しむことを主張しています。

 

自転車レーサーは「ホイールの神々」だ・・・・・などという考え方は差別的だし、イカレてる

 

著者の矛先は自転車の製造業者や小売店、スポンサーや愛好家など全方向におよび、特に現在の自転車レースのあり方に大きな疑問を抱いています。共感できる部分も多いのですが、文体に品はなく、まるでマイケル・ムーア監督のドキュメンタリーを見ているようです。

 

ピーターセンの主張は8つ

①ライディング
②装備
③安全性
④健康とフィットネス
⑤アクセサリー
⑥維持
⑦専門知識
⑧自転車哲学

 

幼少期から自然に自転車に乗る日本と異なり、クルマ社会の米国においては自転車は常にオルタナティブな存在で、移動や買い物用として使用する大人は少なく、競技スポーツやレジャーのひとつとして特別な日に使用するという感覚のユーザーが多い現状があります。

著者のようなもっぱら自転車に乗っている大人はそれこそ変わり者で、「ジャスト・ライド」(只、自転車乗れ)といった主張は、日本人にはいまいちピーンときませんが、米国人にとっては非常にラディカルな発想のようです。

よろしければ、一読下さい。
Rivendellの自転車やタイヤはまさかの日本製です。

revendell

revendell rambouillet
▲ Rivendell 「Rambouillet」¥ 285,000 (受注生産)

 

 

revendell tire
▲ Rivendell ケブラータイヤ「Ruffy Tuffy」 700x28c  ¥ 4,800

 

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新技術ターボ・ブースト・テクノロジーで従来品より40%の効率化、TOPEAK「Joeblow Twin Turbo」

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topeakから驚きの軽さで空気充填がおこなえる最強のポンプ「Joeblow Twin Turbo」がリリースされました。

topeak joeblow

 

ハンドルを引き上げ、太いシリンダーから細いシリンダーに空気を送り圧縮し一気に充填する新技術「ツインターボテクノロジー」採用で、従来品より40%も効率的になり、短時間で空気充填できます。

 

topeak joeblowtwinturbo

 

トップマウントの最大200psiまで測定できる見やすい空気圧メーター付き。
ホースヘッドは米仏切り替えなしでそのまま使用できる「スマートヘッドDX1」採用です。

 

topeak joeblow twinturbo  topeak joeblow turbo

大きさはL210x W280xH720で重量は3.8kgと大型です。
本体価格は17種類あるJoeblowシリーズで最高額の22,000円とかなりお高目となっています!

– –

 

<topeak Joeblow シリーズ 全17種類>

 

Twin Turbo ¥22,000 ← コレ New
② Booster  ¥18,000 ←チューブレスタイヤに最適
③ Dualie   ¥7,000 ←④+⑤の機能性
④ Fat        ¥6,000 ←ファットタイヤ専用
⑤ Mountain  ¥5,500 ←MTB専用
⑥ Ace DX    ¥18,000 ←⑦のアップグレード版 New
⑦ Ace       ¥15,000 ←2本シリンダーボディ
⑧ X.O.        ¥14,000 ←外観をポリッシュ加工
⑨ Pro DX    ¥13,000 ←金属製ヘッド採用 New
⑩ Pro        ¥9,400 ←⑨のプラスチックヘッドの旧型
⑪ Elite        ¥8,000 ←これだけ口金が両ヘッドタイプ(古いタイプ)
⑫ Turbo       ¥7,700 ← 下左写真
⑬ Sport Ⅱ ¥4,800  ←ベストセラーらしい
⑭ Sprint       ¥4,500 ←オススメ(サンプルあります)
⑮ Race         ¥4,200  ←下右写真
⑯ Max HPX    ¥4,200 ← サイクルショップ203で人気No1
⑰ Max HPⅡ ¥3,800 ← 安い

 

 

topeak joeblow    joeblow race
左/ Joeblow Turbo
右/ Joeblow Race

 

– –

topeakはこのシリーズだけでなく、TransformerシリーズやMorphシリーズなど含めて、充実の全55種類(2017月7月時点)の空気入れをラインナップしています。「Joeblow Twin Turbo」は同社最強のポンプとなります。

圧巻のバリエーションですが、topeakはポンプ専業メーカーではなく、ポンプ製造している自転車パーツとアクセサリー総合メーカーで、自転車バッグやサイクリングアプリなども開発しているメーカーです。

 

 

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【名車紹介】アルミ接着パイプ技法で常識を覆したALAN

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自転車部品メーカーシマノが篤志で運営している自転車博物館 サイクルセンターで開催されている特別展「イタリアン自転車展」を見に行ってきました。

本稿では、展示車の1台から時代を変えたALANのアルミ製ロードバイクを紹介したいと思います。
ALANは1972年にルドヴィーゴ・ファルコ―二という技師がイタリアで興したブランドで、フレーム素材は鉄が当たり前の時代に、画期的なアルミ製フレームの自転車を製造し常識を覆しました。

 

alan

 

ファルコ―二は「カンパニョーロ社の自転車部品はアルミでできているのに、なぜフレームは鉄なのだろう」という疑問から、狂人扱いされながらもアルミ製フレームの自転車の研究を開始。当時、カンパは軽量化のために部品素材を鉄からアルミへシフトしている時代でした。

 

alan italy

 

そして、試行錯誤の末、アルミ製ラグにアルミ製パイプを接着するという工法でフレームを生産しました。しかし、当時の接着剤は紫外線に弱く技術も開発段階にあり、長年乗るとパイプが抜けるといった事例が発生していました。ALANの接手は接着面に工夫がされていて高強度で、レーシングバイクから市販車まで販売されました。

 

alan roadbike

 

現在、鉄フレームではラグを使用した作成法はよく用いられますが、アルミ製はあまりラグを使用しません。ALANの成功をきっかけにアルミ製自転車は増加し、溶接技術が向上。丸型パイプが原則となるラグドフレームは、設計の際の自由度が高い溶接フレームに駆逐されてしまいます。

 

alan lug

 

展示されているロードバイクは1973年にシマノがヨーロッパから2台輸入した内の1台で、現在は同博物館の館長の長谷部雅幸氏が選手時代に実際に使用し、全日本選手権3位など好成績を収めアルミの可能性を実証したその現車です。ただ、残念なことにチネリのサドル以外は当時使用した機材とは違うものがついているそうです。

 

alan 1974

 

シルバー色のアルミラグ部は一切飾り気はなく、トップチューブのパイプ径が25mm、ダウンチューブとシートチューブ径は28mmの鉄のようにスリムなアルミパイプは、ゴールド色にアルマイト加工されています。もともとはOEM生産用商材でドイツの某メーカーのステッカーが貼ってあったそうです。
同時に輸入されたもう一台はシルバーの地肌色で、分析研究用に解体されたようです。(分解の詳細は「ニューサイクリング」1975年1月号Vo122に掲載されています)

 

alan aluminum

フレームには3種類の最適化されたアルミ合金が使用されていて、注目を浴びたいがために製作したのではなく、アルミ車の可能性を研究して本格的に製作されたものだとわかります。

 

 

alan 1973

 

その後、ALANの自転車はシクロクロス競技において独壇場といえる活躍をみせ、カーボンチューブを使用した新技術で他社をリードし、アルミやカーボンといえばALANの自転車という状態になったそうでう。今ではどこのメーカーでもやるようになりましたが、当時は時代の先をいった先進的なメーカーであったといえます。

 

 

alan japan

 

 


 

■ 日本のアルミ自転車  三菱重工「十字号」

ALANがアルミ製自転車を開発する30年ほど前に日本ではすでにアルミ製自転車を国産化していました。

mitsubishi jyuujigo

戦後、軍事産業から民需へ転換するために自転車製造へ参入したメーカーが数社ありました。三菱重工は戦闘機づくりの技術を応用しリベット打ちしたジュラルミンで自転車を製造していました。

 

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