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2023年4月1日より改定道路交通法が施行され、自転車使用時のヘルメット着用が努力義務化となりました。当店でも用意していたヘルメットが完売となり、1万円以下の廉価モデルとなると6月以降の納品と長期欠品状態で、ご迷惑をおかけしております。お客様からも多くの戸惑いの声をいただいておりますが、メディアはこの法改正をどのように報じたのでしょうか。

今回の投稿では、大手新聞社各紙の大阪版の第一報を読み比べて、実状や課題点を考察したいと思います。



産経新聞

ヘルメット姿でGO  売り上げ伸び 品薄も


【掲載】4月1日 夕刊
【取材先】サイクルベースあさひ 北赤羽店、OGKカブト
【オススメ度】★★

sankei


日経新聞

自転車ヘルメット売上増

【掲載】4月1日
【取材先】サイクルベースあさひ 北赤羽店、OGKカブト
【オススメ度】★

nikkei


読売新聞

ヘルメット広がるか 費用負担 課題

【掲載】4月1日 夕刊
【取材先】サイクルヒーロー 堺駅プラットプラット店、ウーバーイーツジャパン、大阪東部ヤクルト販売 布施センター、スコープ(マーケティング会社)、桜美林大
【オススメ度】★★★

yomiuri top  yomiuri


朝日新聞

配達業者、着用促す通知・奨励金


【掲載】4月1日
【取材先】ヤクルト本社、ウーバーイーツジャパン
【オススメ度】★

asahi


毎日新聞

ヘルメット 困惑と緊張


【掲載】4月2日
【取材先】サイクルベースあさひ、大阪東部ヤクルト販売布施センター
【オススメ度】★

mainichi


しんぶん赤旗

まんまる団地

【掲載】4月5日
【取材先】-
【オススメ度】-

akahata


聖教新聞

自転車運転時のヘルメット着用 全年齢で努力義務に

【掲載】4月2日
【取材先】サイクルベースあさひ 北赤羽店、OGKカブト
【オススメ度】★

seikyo



王者・読売新聞の圧巻の報道に脱帽

1990年代には国内の発行が5000万部以上あった一般紙も、インターネットの普及や不景気の影響から著しく減少し現在ではピーク時の半分程となっているようです。それでも新聞が持つ信頼性や影響力は健在で、情報の中核的な存在として位置付けられています。

今回の法改正について各紙を読み比べ、該当記事についての所見として気になるところは取材先の重複です。国内唯一のヘルメットメーカーである「OGKカブト」に取材が集中するのは仕方ないとしても、「サイクルベースあさひ 北赤羽店」や「大阪東部ヤクルト販売布施センター」といった取り分けて特別視されていた訳ではない現場への不自然なメディアスクラムとコピペ記事に衰退メディアの本質を垣間見たように思います。

そのなかで発行部数首位の読売新聞のジャーナリズムは抜きんでたところがあるように感じます。取材力や多角な分析力、円グラフやイラスト等の構成力、ユーザーや読者側に立った明解な視座、一面と社会面からなる情報量、関連ニュースを併載する展開力など独自の記事で他紙を圧倒しています。 就活や入試など面接でニュースの所感を求められた場合に、購読紙により合否が変わってしまうという悲劇もあるように思うほどの差異です。

7月には再度、道交法が改正となりますので、また各紙を読み比べてみたいと思います。

サイクルショップ203では、新聞や各種メディアのご取材お待ちしております。個人メディアの方も含めて基本的に取材をお断りすることはありませんのでよろしくお願いします。今回自転車店の取材のない朝日新聞、しんぶん赤旗の記者の方は特にお待ちしております。素人考えで恐縮ですが、現場取材は報道機関の基本のように思います。僭越ながら、私の意見については4月1日ブログにて投稿した通りですので、法改正について併せて考察いただくようにお願いいたします。